美術展命の男のブログ

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ルノワール展 山王美術館

sannou renoir chirashi

大阪、難波にある山王美術館で開催中のルノワール展を見てきました。

ホテルモントレ グラスミア大阪の22階にあります。駅から直結で大変便利なところにあります。

sannou museum

美術館は画像の左下のところが入口。

22、23階が吹き抜けになっており、立派な教会があります!作者不詳のものも多いですが、いたるところにオールドマスターや近代の西洋絵画があちこちに展示してあります。これを見るだけでも結構楽しいです。

2010年に「ルノワール・梅原龍三郎展」が山王美術館で開催されたのですが、その時は美術館の存在を知らずに後になって開催を知り非常に悔しい思いをしました。今回のルノワール展はその時より増えたルノワールコレクション26点を公開しています。もう1点花の絵があるようで現在27点を所蔵しているようです。

受付の横のドアから展示室へ入ると目の前に日本画展示室と陶磁器展示室があり、現在は東山魁夷6点、杉山寧2点、堂本印象8点、斉藤真一8点の24点が展示されています。ルノワール展が気になってここはあとから見ました。横を見ると長い廊下の先にルノワールの《裸婦》がお出迎えしていました。

sannou museum renoir
《裸婦》 1918年 油彩・カンヴァス

素晴らしい晩年の傑作です。絵の具を何度も重ねたであろう絶妙な肌の表現が美しいです。オルセー美術館所蔵の大作《浴女たち》に匹敵するといっても過言ではない裸婦の名品だと思います。こちらも迫力のある大きな画面です。究極のルノワールの名品が日本にあるのが誇らしいです。

Renoir and Andrée at the artist’s studio at Les Collettes in Cagnes, 1918
モデルはアンドレー・フーシュリング、通称デデ。様々な作品に登場します。ルノワールの次男で映画監督のジャンと結婚します。 背景に写っているのは山王美術館の作品ですよね!?

《裸婦》の左右には長男のピエールと三男のクロードの肖像が掛けられていました。

sannou museum renoir2
《ピエール・ルノワールの肖像》 1888~1890年頃 油彩・カンヴァス 36.6×35.6cm

sannou museum renoir3
《クロードの肖像》 1908年 油彩・カンヴァス

二男ジャンも加えて三兄弟揃う日が来たら嬉しい。

sannou museum renoir LES AMOUREUX
《恋人たち》 1885年頃 サンギーヌ、白チョーク・カンヴァスに裏打ちされた紙 79.1 X 62.2cm 

こんな作品も所蔵していたことに驚きました。サンギーヌ(チョークのような画材)で描かれた作品です。日本でルノワールの紙作品(デッサン、パステル)を所蔵する美術館はありますが、サンギーヌで描かれた作品はどこかあったかな。非常に貴重な収蔵例です。六本木の国立新美術館で開催中のルノワール展にもサンギーヌで描かれた作品が来日しています。

renoir in the garden
《庭にて》 1885年 170.5 x 112.5 cm 油彩、カンヴァス エルミタージュ美術館蔵
※出品作品ではありません 

《恋人たち》はエルミタージュ美術館に収蔵されている《庭にて》に関連すると思われる作品です。下絵かな?《庭にて》は、旧ソ連がドイツで押収し、エルミタージュ美術館の地下倉庫に半世紀眠っていたという作品の1点です。「エルミタージュ美術館 秘匿の名画」という本で初めてこの絵の存在を知りました。

sannou museum FEMME NUE COUCHÉE SOUTENANT DES FRUITS
《果物をもった横たわる裸婦》 1888年 油彩・カンヴァス  59 × 151cm

今回、新コレクションとしてお披露目されています。描きかけなのがなんとも残念なのですが、作品の前に立ってみると裸婦の光り輝くような色彩の背中が美しいこと!描きかけ部分を補って余りあるくらいでした。全体が描きこまれていたら凄まじい名品になっていたかも。この作品は裸婦の背中を堪能する作品だと思いました。

2015年のサザビーズオークションに登場していた作品でした。$6,000,000 — $8,000,000(日本円 7億1770万円~9億5693円)

その時は、不落札に終わりましたが、紆余曲折?あって山王美術館が取得していたことを知った時はびっくりしました。

来歴を見ると1967年に上野松坂屋、愛知県文化会館美術館、大阪松坂屋、静岡松坂屋、福岡県文化会館で開催されたルノワール展が最後の展覧会出品だったので一般公開は49年ぶり!?ということになります。有り難い!

sannou museum renoir4
《鏡の中の婦人》 1877年

後期作品がメインの山王美術館のコレクションの中で最も早い時期の作品になります。カンヴァスではなくセメントを支持体とするものに描かれています。表面はざらざらでこぼこした感じでフレスコ画のような感じに見えます。シャルパンティエ家の壁画に嵌めこまれていた装飾図の一部だったようです。この作品はかつて縦長の画面で下部に花か植物が描かれていたようですが、切断されてこの状態になりました。縦長の画面の図版を見たことがあるのですが、同一作品だったとは...。切断された下部は今どこにあるのでしょう。

sannou museum TORSE NU
《裸婦》 1915年頃 油彩・カンヴァス 35×28.8cm

この作品は、池袋にあった東武美術館で1993年に開催された「ルノワール展」に出品されていました。山王美術館で見た時はすっかり忘れていて(汗)、後日ルノワール展のカタログを見ていてあ!っと思い出しました。山王美術館で気づけなかったのが悲しい。小品ですけど晩年のルノワールらしい作品です。2015年にサザビーズオークションに登場した作品(£400,000 — £600,000/7769万~1億1653円)この時は不落札)なので山王美術館が取得したのは最近のことだと思います。

sannou museum PORTRAIT DE JEUNE FILLE
《少女の肖像》 1895年頃 油彩・カンヴァス 41.3×32.1 cm

くりっとした目、健康的な丸みのある顔、ボリュームのあるブロンドの髪...描きかけではありますが、魅力的な作品でした。
1975年からカナダのオンタリオ美術館に一時寄託されていたこともありました。そのまま寄贈や購入がなかったから日本で見られているのですね。

sannou museum JOCASTE
左 《イカオステー》 1895年頃 油彩・カンヴァス 96.1×36.4cm
右 《オイディプス王》 1895年頃 油彩・カンヴァス 96.1×36.4cm  ※出品作品ではありません。

丸紅株式会社が所蔵するギリシャ神話に題材を得た装飾画《神殿の舞》とほぼ全く同じ図柄の《イカオステー》が展示されていてびっくり。この2点は揃って1979年に伊勢丹美術館と京都市美術館で開催されたルノワール展に出品されています。2004年のサザビーズオークション、ロンドンにて2点とも競売にかけられています。同じ人に落札されたようで2012年に再びサザビーズオークション、ロンドンに揃って登場しています。

《イカオステー》は予想落札価格£70,000 — 90,000(8560万~1億1005万円)のところ£99,650(1億2185円)で落札され、《オイディプス王》は予想落札価格£60,000 — 80,000(7337万~9782万円)のところ£99,650(1億2185万円)と予想落札価格はそれぞれ違いましたが同価格で落札されています。別々の人に落札されてしまったのでしょうか。《オイディプス王》も揃ってたらより迫力があったでしょうね。

《鏡の中の婦人》 と合わせて装飾家としてのルノワールの仕事を見ることができる作品です。

sannou museum FEMME À LA FENÊTRE AVEC VUE SUR LE VIEUX NICE
《ニースの旧市街を見下ろす窓辺の女性》 1918年 油彩・カンヴァス 56.2×43.2 cm 

sannou museum LA LECTURE, DEUX FEMMES AUX CORSAGES ROUGE ET ROSE
《読書~赤とピンクのブラウスを着た二人の女性》 1918年 油彩・カンヴァス 54×67cm

左側のモデルは冒頭の《裸婦》と同じデデが務めています。ルノワール特有の赤や黄色など暖色系が主役で描かれています。背景の左上の青がいい感じに画面を引き締めています。この作品も名品ですねえ。

山王美術館のコレクションに入る前ですが、この作品は2009~2010年にパリのグラン・パレ、ロサンゼルスのカウンティ美術館、フィラデルフィア美術館で開催された「20世紀のルノワール展」のフィラデルフィア会場に出品されています。「20世紀のルノワール展」はルノワールの晩年に焦点を当てた展覧会でした。山王美術館のルノワールコレクションは晩年の作品、20世紀に入ってからの作品が多いのでプチ20世紀のルノワール展を大阪で体験しているようでした。

sannou museum Jeune roumaine assise
《座るルーマニアの若い女性》 1915年 油彩・カンヴァス 44.5 x 29.9cm

白と青が映えます。この作品は2003~2004年に広島県立美術館と渋谷のBunkamura・ザ・ミュージアムで開催された「モネ、ルノワールと印象派展」に出品されていました。この作品も山王美術館で見た時は過去に見たことを忘れていて後日カタログを見て気づく(笑)。近年市場に出てきたようなので当時は違う所有者だったと思われます。

sannou museum POÊLON ET FRUITS
《鍋と果物》 1885年 油彩・カンヴァス 17.6×38.1 cm

sannou museum REINES-CLAUDES
《西洋すもも》 油彩・カンヴァス 24.3×46cm

晩年のルノワールの描く果物がとても好きです。リウマチで身体が自由に動かなくても精力的に大作にも挑んでいますが、小さな画面は制作しやすかったのでしょう。とんでもない数が世の中に出回っているはず。

sannou museum Sucrier
《砂糖壺》 油彩・カンヴァス

静物画は3点展示されていました。晩年の静物画は小さくてかわいくて家に飾りたくなります。こういった作品は価格帯からもいまだに個人蔵に多くが収蔵されていると思われます。ルノワールの静物画は国内の美術館にはあまりないように思われます。一堂に見てみたいものです。

sannou museum PORTRAIT DE FEMME
《庭の婦人》 油彩・カンヴァス 21×15.2cm

sannou museum PAYSAGE ET CHAPELLE
《チャペルのある風景》 1899年 油彩・カンヴァス

sannou museum Les Martigues
《マルティーグ》 1888年 油彩・カンヴァス 54×65cm

1880年代のアングル風の作風が見られる画面です。これは夕暮れの直前の光景でしょうか。強い日差しが建物に当たり水面にも反射しているように見えました。空もこれから夕方にさしかかるような。朝ではないですよね?そんなことを想像するのも楽しい画面でした。

sannou museum Paysage (Cagnes)
《カーニュ風景》 1910年

sannou museum renoir5
《村の入り口》

pola museum renoir essoyes
《エッソワの風景、早朝》 1901年 油彩・カンヴァス 46.8 x 56.3 cm ポーラ美術館蔵
※出品作品ではありません

《村の入り口》を見た時、ポーラ美術館の作品が頭に浮かびました。比べてみると構図がそっくりです。ポーラ美術館の作品は1901年の作品ですが、もっと前の作品かと思うくらい丁寧に仕上げられています。《村の入り口》は制作年不詳ですがいつ頃でしょうか。

sannou museum Paysage (les arbres)
《風景(樹々)》 1895年頃

人物画、静物画、風景画と一堂に並ぶと圧巻でした。

小さな作品《カーニュのラ・メゾン・ド・ラ・ポスト》 1907年でルノワール展は幕を閉じます。

このころルノワールは郵便局の建物に住んでいたとのことです。手紙を出したり受け取ったり、作品の発送など便利だったでしょうね。

紹介していませんが、他に横たわる裸婦を描いた《水浴みの後》や《屋外で読書する女性》、《金髪の女性の胸像》、《風景》1895年頃などもありました。

ここで紹介した画像の作品の多くがここ4~5年にクリスティーズオークションやサザビーズオークションに登場したものでした。ほとんど不落札に終わっていましたが、他で取引されたのか山王美術館が取得していてよかったよかった。

16点の油彩を持つポーラ美術館のルノワールコレクションが日本で一番ルノワールを持っていると思っていましたが、山王美術館は油彩27点!(今回は26点の展示)公開されているコレクションでは日本一の収蔵数なのではないでしょうか。今後もコレクションが成長していくと思います。

後期のルノワールを存分に堪能することができました。人物、静物、風景と揃えられていたのがとてもよかったです。

収蔵品から藤田嗣治展や佐伯祐三展、横山大観展を開くなどとても気になるコレクションです。他館に貸し出さない、借りないという決まりがあるので制約があるのが少し残念ではありますが、今後が楽しみな美術館です。

山王美術館にぴったりなルノワールの後期の名品が先日サザビーズオークション、ロンドンに登場しました。山王美術館の白眉《裸婦》と同じモデル、デデがモデルを務めています。

FEMME ARRANGEANT DES FLEURS OR LA FEMME AU BOUQUET - ANDRÉE
《花を生ける女性もしくは女性と花束-アンドレ》 1917年 油彩・カンヴァス 54 × 65.5cm
個人蔵

サザビーズオークション、ロンドン  2016年6月21日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 £800,000 — 1,200,000 (1億2276万~1億8415万円)
落札価格 £1,265,000 (1億9412万円) £1=154円換算

初めて存在を知りました。素晴らしい作品です。ルノワールによる肖像画も残されているコレクターだったモーリス・ガニャンのコレクションにあり、競売に掛けられてもその息子が取得し今日まで親族が所有していたようです。最後に展覧会に出品されたのが1956年ですからオークションによって60年ぶりに人目に触れる機会が訪れたということになります。初めて存在を知るのも納得の知られざる名画です。オークションは終わっていますが、山王美術館に入ってほしい!(笑)

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モネ、ピカソ、モディリアーニ アサヒビール大山崎山荘美術館

asahi beer the never ending journey of creation

アサヒビール大山崎山荘美術館に初めて訪れました。

とっくに閉幕しましたが、開館20周年記念「終わりなき創造の旅-絵画の名品より」を見てきました。

アサヒビール大山崎山荘美術館は1996年4月に開館し、今年で20周年を迎えました。私がこの美術館の存在を知ったのは1998年頃だったでしょうか。所蔵品カタログを入手し掲載されたモネの睡蓮5点を含む8点ものコレクションやピカソ、モディリアーニなどの名品を見て心躍らせたものです。関西には何度か行っていますが、他の展覧会を優先してしまいなかなか行く機会がありませんでした。西洋絵画コレクションがずらりと並ぶ光景が見たかったので今回の展示は見なければと向かいました。約18年越しの願いが叶いました。

初めての地だったので最寄のJR山崎駅より無料の送迎バスに乗りました。美術館への道のりはゆるやかな坂はある認識でしたが、結構な坂だと思いました。重い荷物を持っていたりキャリーケース引いて歩いたらきつそう。帰りは歩いて帰ったのですが、天候が悪いとちょっと危険ですね。転んだらそのまま落ちていく様な坂に思えました。(笑) 

バスを降りても坂を歩いて上ります。旧車庫だったというレストハウスのコインロッカーに荷物を預けていざ美術館へ。

asahi beer sansou

美術館のごあいさつより

アサヒビール大山崎山荘美術館は、関西の実業家・故加賀正太郎氏が大正から昭和初期にかけ建設した「大山崎山荘」を創建当時の姿に修復し、安藤忠雄氏設計の新棟「地中の宝石箱」などを加え、1996年4月に開館しました。

平成のはじめは荒廃していたそうで取り壊してマンションが建つというところに近隣の方が大反対をして京都府や大山崎町から要請を受けたアサヒビール株式会社が一肌脱いだということだそうです。素晴らしい!

まず入ると歴史を感じる重厚なお屋敷って感じで受付とミュージアムショップになっていました。そこを抜けて安藤忠雄氏設計の「地中の宝石箱」へ。

asahi beer chichuu

美術館を紹介するいろんな本でこの光景を見てきました。環境に配慮しその名の通り地中へもぐります。

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反対側の階段からの眺め。

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階段の先には凄い緑と池が。

地下の自動ドアを開けて中に入ると円形の展示室があります。そこに今回はモネ4点、ボナール、クレー、シニャック、マルケが掛かっていました。

モネは《エトルタの朝》、2点の《睡蓮》、《日本風の太鼓橋》。

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クロード・モネ 《エトルタの朝》 1883年 65×81cm

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クロード・モネ 《日本風の太鼓橋》  1918-1924年頃 89×93cm 

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クロード・モネ 《睡蓮》  1914-1917年 200×200cm 

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クロード・モネ 《睡蓮》  1914-1917年 150.5×200cm

近寄って見たり離れて見たり時間をかけて楽しみました。マルモッタン美術館所蔵のモネ展もびっくりの素晴らしいコレクションです。

話しずれてモネ展の思い出。モネ展は東京、福岡、京都を巡り、そして現在は新潟県立近代美術館で開催中ですが、私は東京都美術館で鑑賞しました。最後のフロアに《日本風の太鼓橋》シリーズなどジヴェルニーの庭で描かれた作品がずらりと並んでいました。近くで見ると何が描いてあるかわからないくらいの激しい筆致と色彩で描かれていてそのフロアに並んでいる作品がすべてそうなのでこういうモネを見に来たんじゃないと正直思ってしまいました。がこの考えは誤りだったとすぐ気づかされます。

モネ展の会場を2周して閉館間際に最後のフロアに上がると大混雑していた展示室に人がほとんどいない状況になっていました。展示室の入口に立つと10数メートル先に並んだ《日本風の太鼓橋》たちがくっきりと浮かび上がり、他の庭を描いた作品たちも陽光で眩しかったり大気に霞んでたりといったようにまるでそこにモネの庭があるかのような光景が見えてきて「こ、これは」と鳥肌が立つ勢いでした。最初は人だかりが気になって会場全体をじっくり見ようとしていませんでした。がらんとした展示室で遠くから作品を見るとこんなことになっていたのかと凄く感動しました。

太鼓橋はアサヒビールも所蔵してるんだよなぁなどと何点も出ていた《日本風の太鼓橋》を見ながら思っていたのでそれを思い出しながら京都で有り難く鑑賞。

アサヒビールの200×200cmの睡蓮やっぱいい!マルモッタン美術館 モネ展に柳が水面に映り込む200×200cmクラスの睡蓮が出ていましたが、このサイズの睡蓮が何枚も並ぶモネ展を見てみたいです。川村記念美術館で睡蓮の大作がいくつか並んだ展覧会がありましたが、また見たい。国立西洋美術館や地中美術館の睡蓮の大作集結しないかな。

モネコレクション全8点が出ていると勘違いしていてちょっと残念だったのですが。全8点が揃う機会は今秋予定されている「うつくしいくらし、あたらしい響き-クロード・モネ」 で国内のモネコレクションを合わせて約20点のモネ展をやるとのこと。これも見たい!

asahi beer signac
ポール・シニャック 《ヴェネツィア》 1908年 73.5×95.0cm

モネの絵の向かいにはモネの個展を見て画家を志したとも言われているシニャックの風景画。

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ピエール・ボナール 《開いた窓辺の静物》 1934年

90年代に刊行された所蔵カタログに掲載されておらずいつ所蔵されたのかわからないのですが、いつからかネットで画像をみかけるようになってボナールも所蔵しているんだと知りずっと見たかった作品。

卓上の静物、室内、窓から見える船がボナールの美しい色彩で描かれています。ただただ素晴らしい。縦長の画面の人物画はボナールの作品でよくありますが、卓上と室内を描いたものでこういったかなりの縦長作品は珍しいと思います。

国内にボナールの作品は人物、裸婦、入浴、風景、静物など主要なテーマは揃ってますが意外や意外、こういった卓上の静物と室内を描いた作品がなかなかないんですよね。ブリヂストン美術館やメナード美術館に静物がありますが対象にぐっと寄った構図です。愛知県美術館に《子供と猫》というテーブルにつく少女と猫2匹を描いたかわいい作品がありますが、こちらの明るく開放的な作品とは異なった印象の作品になります。国立西洋美術館に1933年頃に描かれた縦長の構図の《花》という作品の隣りに展示したら互いに引き立てあってよさそうです。

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パウル・クレー 《大聖堂(東方風の)》 1932年 20×51cm

クレーの名品も所蔵しているんですよね。長いこと見たかった作品。クレーの点描作品は図版で見ると不思議な感覚を受けることがあります。この作品はオレンジの銅のパネルを細工したように見えたりもします。新潟市美術館所蔵の《プルンのモザイク》は細かいタイルを敷き詰めた作品なのかと思っていたのですが、水彩・グアッシュによる平面作品でした。この作品にもそんな感覚がちょっとあったのですが普通に平面作品でした。不思議な絵。

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アルベール・マルケ 《アルゼの港》 1940年

マルケの作品はいつも曇りのイメージがあります。晴れなのでしょうがどことなく曇りな感じ(笑)。水色が綺麗な作品でした。

地中館から地上へ上がり山荘の中へ戻り、2012年にできた安藤忠雄氏設計による新棟、山手館「夢の箱」へ移動。

asahi beer pond

山荘から睡蓮の池が望めます。右側に写る通路で夢の箱へ。

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エドガー・ドガ 《バラ色の踊子》 1878年

まずはドガのパステルがお出迎え。少し高い位置から踊り子を捉え、下方から強い照明が当てられ胸元に陰ができています。傾げた頬もライトで浮かび上がり顔上方が若干暗めになり、あの怖い顔になりそうな描写が見事に描かれています。背景も丁寧に描かれ質の高い作品だと思います。このレベルのドガの踊り子を持っている美術館は国内にどれだけあるでしょうか。山形美術館の吉野石膏コレクションくらい?

asahi beer modigliani
アメデオ・モディリアーニ 《少女の肖像(ジャンヌ・ユゲット)》 1918年

アサヒビールがこの作品を所蔵していると知った時は驚きました。こんな素晴らしい作品を持っているんだと興奮したものでした。この作品を見るのは2008年に国立新美術館で開催されたモディリアーニ展以来でしょうか。久々!モディリアーニと言えば空虚感というか悲壮感というかそういうのが漂う感じがしてこの作品も瞳がありませんが、なぜだか愛らしさが全面に出ていて健康的なモディリアーニという感じがします。

asahi beer renoir
オーギュスト・ ルノワール 《葉と果実の飾りのある若い裸婦》 1905年頃

asahi beer picasso
パブロ・ピカソ  《肘をつく女》 1902年

貴重な青の時代のピカソ。メランコリックな表情をした女性がうずくまっています。モディリアーニと打って変わってこちらは悲壮感全開。ポーラ美術館やひろしま美術館にある青の時代の描き込まれた作品とは対照的にこちらは薄塗りのような、かすれたような印象がありますがそれもまた独特の画面を作りだしていて前者とは違った魅力的な作品です。

ピカソは《横たわる女》 1950年頃も展示されていてピカソと一目でわかる絵でした。初期と晩年にさしかかるころの作品が対照的で面白かったです。

ピカソの青の時代とバラ色の時代に焦点を当てたピカソ展が愛知県美術館とあべのハルカス美術館で開催されました。両方の会場で見ることができたのは幸せでした。

ポーラ美術館やひろしま美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館の青の時代のピカソは当然出ていると思っていたのですが、いずれも所蔵館や他の展覧会への貸出のためピカソ展へは出ておらず、国内の青の時代の油彩は愛知県美術館所蔵の1点だけでした。国内の作品を多く借りて海外からもちょこんと借用だろうと思っていたので国内のコレクションに頼りきらずに開催したことに脱帽しました。キュビスム以降は国内コレクションで固められていましたけどね。

青の時代の油彩6点(大阪展は1点減って5点)、バラ色の時代の油彩3点と国立国際美術館所蔵のグアッシュ、パステルによる傑作《道化役者と子供》がメイン作品で出ていましたが、もし国内にある青の時代の作品も揃っていたら10点近くの青の時代が展示されたのでさらに見応えのあるものになっていたでしょうね。

アサヒビール大山崎山荘美術館への訪問は初めてでしたが、こちらの所蔵品に初めて触れる機会だったかと思う展示が国立西洋美術館でありました。1998年9月15日-1999年3月7日 にかけて「アサヒビール・コレクションの名品 20世紀初頭の人物画」という小企画展が開催されました。その時にモディリアーニ、ピカソ、今回展示されていないルオーの立派なサイズの《貴族的なピエロ》の3点が新館の1階に展示されました。企業からコレクションを借りて長期間の小企画というのは当時画期的だったと思います。国立西洋美術館にはこの3人の作品は所蔵されてはいますが、モディリアーニは紙作品、ピカソの油彩は晩年の作品、ルオーは小品の所蔵なので痒いところに手が届くような展示で常設展に素晴らしい彩りを添えていました。国立西洋美術館は機会があれば今後もこのような...と言っていたかと思いますが、それ以来見たことがありません(笑)。またやってほしい!

asahi beer gogh
フィンセント・ファン・ゴッホ  《農婦》 1885年

ゴッホの初期作品。かなり暗い作品。外のカラスがなんだか意味ありげ?ゴッホの初期作品は結構日本にありますね。吉野石膏コレクション(山形美術館)、諸橋近代美術館、和泉市久保惣記念美術館、ウッドワン美術館、東京富士美術館、光ミュージアム、新潟県立近代美術館に個人蔵の作品が寄託されていたり...。

asahi beer Rouault
ジョルジュ・ルオー 《聖顔》 1929年 46×64cm

2008年に「青のコレクション-ピカソの青、モネの青」という企画があって青の時代のピカソやモネの睡蓮、ルーシー・リーの器などとこちらも展示されました。「青のコレクション」見たかった!絵画や陶芸、染色作品を約100点が展示されたようですが、そんなに青いものがあるのかー。

ルオーはこの他に《聖書の風景》 1956年を展示。

asahi beer chagall
マルク・シャガール

シャガールはこのほかに《ヴィテブスクの上空で》 1914年頃 を展示。

asahi beer Giacometti
アルベルト・ジャコメッティ 《ヴェネツィアの婦人Ⅷ》

藤田嗣治《メキシコの男》 1933年も展示されていました。本当幅広いコレクションです。

絵画だけでなく山荘では陶芸家 バーナード・リーチの水墨画、濱田庄司のやきもの、朝鮮古陶磁の研究家 浅川伯教と思想家 柳宗悦が朝鮮半島や日本各地で蒐集した工芸などが並んでいました。

地中館には風景、山手館には人物が登場する絵といった感じに分かれていました。風景画を見ていろんなところを旅する、ピカソやゴッホの初期作品、モネの最晩年の睡蓮を見て画業という名の旅を見る、いろんな国、ジャンルの作品を見て行くのを「旅」になぞらえた展覧会でした。旅って便利な言葉(笑)。

アサヒビールの西洋絵画コレクションやっぱり凄かった!一挙に並ぶと壮観でした。やっと一堂に見ることができました。多くの作品はいろんな展覧会で見たことがあるものでしたので再会できてとても嬉しかったです。名品でも大作でも重要な展覧会と判断すれば快く貸し出されているという証拠です。素晴らしいことだと思います。西洋絵画コレクションは30点ほどなのでしょうか。決して多いわけではありませんが粒揃いでいつまでも眺めていたい作品ばかりでした。どんどん増えていくといいなあ。

そういえば、2階へ上がる壁面にはコンスタン・トロワイヨン《農耕》が常設されていました。2階のテラスからの眺めも最高でした。

それからミロの彫刻が館内に点在していましたね。緑と水が豊かな庭園にも様々な彫刻がありました。西洋絵画すべてが展示されていたわけではなく他にもにルノワール、ルオー、ヴラマンクの花と風景画などもあるようでいつか見られる機会があればと思います。

asahi beer garden

また来るよー。

2015年 美術館の収蔵品放出とオークションいろいろ

1月に東京、町田市にある西山美術館に久々に行きました。

西山美術館は高台の上にある施設です。心臓破りの急坂を上がると美術館があるのですが、美術館の目の前に前回来たときにはなかった巨大な水晶を祀る開運神社ができていました。美術館の設立者である館長は、株式会社ナックの創業者で名誉会長の西山由之氏。館長は現在、銘石に嵌っているようです。

初めて訪れた時は、館内にはロダンとユトリロしか展示していなかったと記憶しているのですが、2度目に行ったときは受付のある1階の空間に巨大な銘石が並んでいました。2階と3階はロダン館としてロダンの彫刻だけが並んでいたのですが、現在はロダン・銘石館と名称が変わり、銘石だらけの空間になっていました(汗)。銘石だらけの空間にロダンの彫刻がぽつぽつある感じです。銘石が主役なのでこぶりな彫刻は棚の上の方に追いやられるような感じで、解説文も3mとはいかないものの物凄く高い位置にあり読めませんでした...。4階、5階はユトリロ館としてユトリロの作品だけが開館以来変わらず展示されていましたが、この部屋にもいずれ銘石が展示されたりして...。

こちらの美術館は、ロダンの《考える人》を所蔵していて2階のガラスケースにいつも展示されていたのですが、この時はありませんでした。

後日、オークションに出ているのを知りました。

Nishiyama Museum LE PENSEUR, TAILLE DE LA PORTE DIT MOYEN MODÈLE
オーギュスト・ロダン 《考える人》 1880年 1919年~1925年鋳造 ブロンズ 高さ 71.5cm 個人蔵

サザビーズオークション、ロンドン  2015年2月3日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 £3,000,000 — 4,000,000 (5億3400万~7億1200万円)
落札価格 £6,309,000 (11億2300万円) £1=178円換算

この作品は、かつてTBSテレビで放送されていた「世界バリバリ★バリュー」という番組に西山氏のご息女が出演されていて、父が購入したロダンの《考える人》の明細を見てびっくりしたという話を紹介していたのですが、その金額は12億円でした。そんなにしないでしょうと思っていたのですが、十分にその価値があるものでした。そして来歴が興味深いです。

Musée Rodin, Paris

Herman d'Oelsnitz (Galerie Nichifutsu Geijijutsu-sha), Tokyo (acquired from the above by 1925)

(possibly) The Prince Takamatsu, Japan (brother of Emperor Shōwa)

Private Collection, Japan (a gift from the above after 1945; thence by descent)

Galerie Tamenaga, Tokyo (acquired from the above in 2003)

Private Collection, Japan (acquired from the above in January 2005)

Acquired from the above by the present owner

エルマン・デルスニス(1882-1941)が1925年にロダン美術館から入手、昭和天皇の弟である高松宮宣仁親王の所蔵を経て(possiblyと付いていますが)、ギャルリーためなが、個人蔵とずっと日本にあった作品です。最後の所有者西山氏は2005年に入手で10年間所有されたということですね。

エルマン・デルスニスを知らなかったのですが、調べてみると国立国会図書館の近代日本とフランス―憧れ、出会い、交流というホームページの中で発見しました。画商・コレクターの活躍という章に出てきます。

エルマン・デルスニスは、1922年にフランスから多数の美術作品を携えて来日した画商。駐仏大使から連絡を受けた黒田清輝の依頼により、当時三越に勤務していた美術評論家・黒田鵬心(1885-1967)が日本側実務担当者となり、第1回仏蘭西現代美術展覧会が実現した。一般の日本人がフランスの同時代美術を鑑賞する貴重な機会を提供した。デルスニスと鵬心は、共同経営による日仏芸術社を設立し、展覧会事業のほか機関誌『日仏芸術』を発行を通じてフランス美術界の動向をリアルタイムで日本へ伝えた。とあります。

そんな人物が日本へもたらし、90年間日本に所蔵されていた貴重な作品だったのですね。国立西洋美術館や東京国立博物館に入っても何らおかしくない作品ですね。日本におけるフランス美術の普及をうつむきつつも見ていたであろう《考える人》ということで日本にとっては資料的価値もあると思います。来歴から見ると初めてオークションに登場したことになります。海外へ行ってしまったかな?少し残念です。

今年は、鹿児島県にある長島美術館の収蔵品の放出が続きました。

nagashima degas
エドガー・ドガ 《水浴》 1894年 パステル・カルトン 49 x 72 cm

サザビーズオークション、ニューヨーク  2015年5月5日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 $2,500,000 - $3,500,000 (3億~4億2000万円)  $1=120円換算
不落札 

こちらは1987年に購入した作品です。

Paul Klee Zerstörtes Dorf (recto) Ohne Titel (verso)
パウル・クレー 《破壊の町》 1920年 油彩・ボード紙 30.4 x 25.3 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年5月14日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $700,000 - $1,000,000  (8330万~1億1900万円)
落札価格 $1,505,000 (1億7909万円) $1=119円換算

1988年にスイスのバイエラー画廊から購入。

この作品は、2011年に東京国立近代美術館で開催された「パウル・クレー おわらないアトリエ」展に出品されていて、初めて見ることができました。1度見ただけでもう日本にないのかとちょっと悲しくなりましたが、福岡の画廊が入手したようでどうやら日本に戻ってきているようです。

衝撃だったのが11月のクリスティーズオークションにピカソコレクション3点が出たこと。

nagashima picasso Tête de femme 1900
パブロ・ピカソ 《女の顔》 1900年 油彩・カンヴァス 35.6 x 33 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $1,500,000 - $2,000,000  (1億8450万~2億4600万円)
落札価格 $3,077,000 (3億7847万円) $1=123円換算

1901年から始まる青の時代を予告するかのような青い色が印象的な作品です。日本にある貴重な初期作品でしたのでとても残念です。1986年に日動画廊から購入した作品でした。

nagashima picasso Tête de femme
パブロ・ピカソ 《女の顔》 1940年 油彩・紙(カンヴァスで裏打ち) 64.5 x 45.7 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $3,000,000 - $4,000,000  (3億6900万~4億9200万円)
落札価格 $3,749,000 (4億6112万円) $1=123円換算

こちらは1988年にスイスのバイエラー画廊から購入。

nagashima picasso Le hibou sur la chaise
パブロ・ピカソ 《椅子の上の梟》 1947年 油彩・カンヴァス 72.7 x 60 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $3,000,000 - $4,000,000  (3億6900万~4億9200万円)
落札価格 $5,317,000 (6億5399万円) $1=123円換算

1986年に日動画廊から購入。

長島美術館は、《アンジェル・フェルナンデス・デ・ソートの肖像》1899~99年、《女の顔》1900年、《肘をつく裸婦》1929年、《顔》1940年、《椅子の上の梟》1947年、《アトリエ(カンヌ)》1955年と、初期の具象の人物画から晩年までを追うことができる6点ものコレクションを持っていました。

このピカソ3点だけでもうっとりするような質の高いコレクションです。いずれも未見で散逸してしまったのが悲しい。

翌日のデイセールにはルノワールが登場。

nagashima renoir La Coiffure
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《白いブラウスの少女》 1896年 油彩・カンヴァス 27.6 x 22 cm

2014年のオークションでは予想落札価格が高すぎたためか落札されませんでしたが、今回は落札されました。

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $500,000 - 700,000 (5700万~7980万円) $1=114円換算
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月13日
印象派&モダン デイセール

予想落札価格 $250,000 - $350,000 (3050万~4270万円)
落札価格 $389,000 (4745万円) $1=122円換算

1989年購入。

長島美術館は、1989年(平成元年10月)に鹿児島市制施行100周年に合わせて開館しました。コレクションは長島企業グループ創立者、長島公佑氏が蒐集したものです。

いずれもバブル期の購入なんですね。これまで日本にあったけど色々厳しいということでしょうか。シャガールの《緑のバイオリン弾き》は、オークションに出たら作家の落札記録を作るであろう名品です。どうか美術館にとどまってほしいです。

昨年のクリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日 印象派&近代美術 デイセールにニューオータニ美術館所蔵の西洋絵画がまとまってオークションに出ましたが、(2014年 美術館の放出)売れなかったものが、今回は評価額を下げたところ落札されました。

suzanne valadon
シュザンヌ・ヴァラドン 《座る裸婦》 1921年 油彩・カンヴァス 92.0 × 73.0cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $50,000 - $70,000 (570万~798万円) $1=114円換算 
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月13日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $35,000 - $45,000 (427万~549万円)  
落札価格 $68,750 (838万円) $1=122円換算

Andre derain La Jeune Anglaise
アンドレ・ドラン 《座る少女》 1937-38年 油彩・カンヴァス 84.4 × 73.3cm 

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $40,000 - $60,000 (456万~684万円) $1=114円換算
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月13日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $25,000 - $35,000 (305万~427万円)  
落札価格 $25,000 (305万円) $1=122円換算

newotani kees van dongen
キース・ヴァン・ドンゲン 《花》 1940年頃 油彩、カンヴァス 115.0 × 146.5cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $300,000 - 400,000 (3420万~4560万円) $1=114円換算
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月13日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $120,000 - $180,000 (1464万~2196万円)  
落札価格 $209,000 (2549万円) $1=122円換算

ここからは気になったオークションの作品たちについて書きたいと思います。

6月のクリスティーズオークションにモネの《青いアイリス》が出品されました。

monet Iris
左: クロード・モネ 《黄色いアイリス》 1914-1917年 油彩・カンヴァス  200. x 101.0 cm
国立西洋美術館蔵
右: クロード・モネ 《青いアイリス》 1914-1917年 油彩・カンヴァス  200.5 x 100.5 cm
個人蔵

クリスティーズオークション、ロンドン 2015年6月23日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 £6,000,000 - £9,000,000 ($9,534,000 - $14,301,000)
11億7600万~17億6400万円

落札価格 £10,834,500 ($17,118,510) 21億2356万円 £1=196円換算

一目で国立西洋美術館の《黄色いアイリス》の関連作だとわかる縦長の画面です。驚いたのは評価額。上限が17億円って。《黄色いアイリス》は、1986年度にモーリス・ドニの《雌鶏と少女》と一緒に国立西洋美術館に収蔵されました。2点で1億6000万円でどちらかが少なくとも8000万円はしたということになるという記事を何かで読んだ記憶があったのでなおさらシリーズ作品の評価額に驚きました。《黄色いアイリス》も似た評価額になるのでしょうか。

アイリスの正方形の作品が11月にオークション出ましたが、約7億円で落札。

monet Iris jaunes au nuage rose
クロード・モネ 《黄色いアイリス ピンクの雲》 1924-1925年 油彩・カンヴァス 100.4 x 100.4 cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $6,000,000 - $8,000,000  (7億3800万~9億8400万円)
落札価格 $5,765,000 (7億909万円) $1=123円換算

《青いアイリス》と比べて大きな金額の違いがあるのが謎です。花がもっと描いてあったら高くなったのでしょうか(笑)

5月のオークションにモネの興味深い作品が出品されました。

monet Les meules à Giverny
クロード・モネ 《ジヴェルニーの積みわら》 1885年 油彩・カンヴァス 64.9 x 81.1 cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年5月14日
印象派&近代 イブニングセール

予想落札価格 $12,000,000 - $18,000,000 (14億2800万~21億4200万円)  
落札価格 $16,405,000 (19億5219万円) $1=119円換算

ohara monet haystacks
クロード・モネ 《積みわら》 1885年 油彩・カンヴァス 65 x 81 cm 大原美術館蔵

オークションに出た《ジヴェルニーの積みわら》の画像を見た瞬間に大原美術館の《積みわら》がまず頭に浮かびました。初めて知る作品でした。何かで目にしていたのかもしれませんが、大原美術館の作品に似ているので頭では認識していなかったのかもしれません。積み藁シリーズも他のシリーズ同様沢山ありますが、ここまで似た雰囲気の作品があったとは。

太陽に照らされて明るくなっている所や日陰になっている部分の表現の違いで全く違う絵になっています。オークションに出た作品も素晴らしい作品ですが、日向と日陰の表現でのバランス、筆触の美しさは大原美術館に軍配が上がりそうです。大原美術館の作品は、積み藁が登場する作品中でもトップ級なのではないでしょうか。

大原美術館のホームページを見ると大きな積み藁の手前にいるのは、モネの後妻であるアリス・オシュデとモネの息子ミシェル・モネと推定されていますとあります。オークションに出た作品に描かれた人物も彼らとアリスの子供たちでしょうか。

大原美術館の《積み藁》は、旧松方コレクションだったとのことでもしかしたら国立西洋美術館の常設展に並んでいた作品だったかもしれません。大原美術館に入ったのは、1978年とのことで戦前じゃなかったことに意外だなと驚きました。

毎年、オークションのレコードが更新され驚かされますが、今年も凄かったぁ~。

gogh lallée des alyscamps
フィンセント・ファン・ゴッホ 《アリスカンの並木道》 1888年 油彩・カンヴァス 91.7 x 73.5 cm 個人蔵

79億円 結果を知った時、嘘でしょう!といった感じでした。

2003年、クリスティーズオークションに日本の個人蔵から出品された過去があります。

その時のオークションの結果は

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2003年11月4日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 $12,000,000 - $18,000,000 (13億2000万~19億8000万円)  
落札価格 $11,767,500 (12億9442万円) $1=110円換算

ゴッホのうねるようなあの画面ではありませんが、十分素晴らしい作品だったので随分とお買い得だなとずっと思っていました。

そして2015年のオークションの結果は

サザビーズオークション、ニューヨーク 2015年5月5日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $66,330,000 (79億5960万円!!) $1=120円換算

チーン。2003年に手放した日本人は暴れたのではないでしょうか。私も悔しいです(笑) 予想落札価格は約48億円といわれていたようですが、この時点でも2003年の価格は何だったのだろうかと思います。アジアのコレクターが落札したそうですが、日本人なわけないですよね。国立美術館に10億越えの作品も収蔵されていますから時期が変わっていたらこのゴッホが国立西洋美術館に入っていたかもなんて思うと...。2003年の日本人コレクターから15億くらいで買えていたらなんて妄想してしまいます。東京国立近代美術館に入ったセザンヌが約18億円ですからね。欲しい人がいたらいくらでも吊り上るのがオークションですが、ちょっとこの作品はいきすぎだと思いました。

picasso Les femmes dAlger (Version O)
パブロ・ピカソ 《アルジェの女たち(バージョン"O")》 1955年2月14日 油彩・カンヴァス
114 x 146.4 cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年5月11日
Looking Forward to the Past イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $179,365,000 (215億2380万円!!) $1=120円換算

作家のオークションレコードを更新し、オークション市場における最高落札絵画となりました。

1997年11月、この作品は、20世紀美術を集めた個人コレクションとして質、量ともに20世紀最高、最大とも言われたアメリカの「ヴィクター・ガンツ&サリー・ガンツ夫妻コレクション」からクリスティーズオークションに登場しました。ガンツ夫妻はピカソの情熱的なコレクターであり、傑作が揃っていてこのオークションにはピカソの代表作《夢》なども出品されていました。

ganz.jpg
オークションの開催を知らせるパンフレット (保存状態の良さに笑う)

ganzb.jpg
このオークションの目玉は、やはりピカソの《夢》でした。

クリスティーズオークション、ニューヨーク 1997年11月10日
ガンツ・コレクション イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $48,402,500 (61億4710万円) $1=127円換算

61億円ということで当時大いに騒がれました。その後、所有者が誤って肘をついて穴が開くという不幸に見舞われました(笑)
2013年に1億5500万ドル(145億円) $1=94円換算で売却されています。

ganzc.jpg
ガンツ夫妻の質の高いピカソコレクションたち

ganzd.jpg
《アルジェの女たち(バージョン"O")》 は裏表紙に。

1997年の時のオークションの結果は

クリスティーズオークション、ニューヨーク 1997年11月10日
ガンツ・コレクション イブニングセール

予想落札価格 $10,000,000 - $12,000,000 (12億7000万~15億2400万円)  
落札価格 $31,902,500 (40億2500万円) $1=127円換算

18年間で、$31,902,500 (40億2500万円) → $179,365,000 (215億2380万円) 

当時この作品が40億円で、《夢》が60億円 恐ろしく高いと思っていましたが、ここまでになるとは夢にも思いませんでしたわ。今、《夢》がオークションに出たらどうなるのでしょうか(笑)

modigliani Nu couché $170,405,000
アメデオ・モディリアーニ 《横たわる裸婦》 1917-1918年 油彩・カンヴァス 59.9 x 92cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月9日
The Artist's Muse: A Curated イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $170,405,000 (209億5981万円!!) $1=123円換算

モディリアーニの裸婦の中でも1、2の出来の傑作と言える作品なのではないでしょうか。来歴を見ると今までにオークションで取引がされたことがない作品で、よくこれほどのものが出て来たなと驚きました。

上のピカソ《アルジェの女たち(バージョン"O")》 に次ぐ、オークション市場における落札価格第2位の記録を作りました。落札したのは中国人収集家。日本人も頑張れ~。

大阪新美術館の《髪をほどいた横たわる裸婦》などと並べて見てみたい。

上には上があるもので、絵画取引として史上最高額となったポール・ゴーギャン 《ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)》 が、カタール王室に約3億ドル(約355億円)で入ったと言われています。そのうち500億円、1000億円も出てくるのでしょうか(笑)

2015年 美術館の新収蔵 フェルメール、ルノワール、ルソー

タイトルに2015年とありますが、今年にこだわらず近年の収蔵で気になった美術品について書きたいと思います。

平成26年度に国立西洋美術館に収蔵された作品が、3月17日より常設展で展示されました。

今年、一番驚いた新収蔵作品は、国立西洋美術館に寄託されたフェルメールに帰属《聖プラクセディス》でしょう。

ネットでまず知ったのですが、できたら常設展へ行って初めて知りたかった(笑)。ネットで知って鳥肌が立つくらい驚いたので美術館へ行って初めて知ったら倒れるくらい驚いたでしょうね。

Vermeer Saint Praxedis
ヨハネス・フェルメールに帰属 《聖プラクセディス》 1655年 油彩・カンヴァス 101.6 x 82cm 個人蔵、国立西洋美術館寄託

2014年のオークションで日本人が落札し、同年秋に国立西洋美術館に寄託の申し出があったとのこと。感謝感謝です。

クリスティーズオークション、ロンドン  2014年7月8日 オールドマスター&イギリス絵画 イブニングセール

予想落札価格
£6,000,000 - £8,000,000 ($10,284,000 - $13,712,000) 10億4400万~13億9200万円
落札価格
£6,242,500 ($10,687,160) 10億8600万円 £1=174円換算

この作品は、2000年に大阪市立美術館で開催された「フェルメールとその時代」展に出品されていました。残念ながらこの展覧会を見に行くことができませんでしたが、松永 真による美しいデザインのチラシは大事に取ってあります。

「フェルメールとその時代」展には、フェルメール作品は、《青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)》、《地理学者》、《聖プラクセディス》、《リュ-トを調弦する女》、《天秤を持つ女》の5点が出品されました。

私が初めて見たフェルメール作品は、1999年のワシントン・ナショナル・ギャラリー展に出品された《手紙を書く女》。2000年の展覧会を機に国内のフェルメール人気は大爆発して、それ以降凄いペースで様々な作品が初来日を果たしています。日本にいながらフェルメール全作品を見るのが私の夢ですが(貸出不可、門外不出作品もありますが希望は捨てない)、2000年の好機を逃したために、スタートでこけた感じで後悔していました。

幸いなことに、2000年の時の5点のうち《真珠の耳飾りの少女》、《地理学者》、《リュ-トを調弦する女》は、それ以降の様々な展覧会で再来日してくれて見ることができました。あとは《聖プラクセディス》、《天秤を持つ女》で巻き返せる!と思っていたら、国立西洋美術館の常設展で《聖プラクセディス》を見られる日が来るなんて!

《聖プラクセディス》で19点目のフェルメール鑑賞となりました。実物は想像以上に素晴らしい作品でした。まずサイズがでかい!凄い迫力。そして衣装の赤というかピンクというか鮮やかな色彩がとても美しいです。そして穏やかな表情の顔もいい。

解説がとても興味深いものでした。

この作品が、真作か他の作家のものかという議論がとても面白い。初期作品で、イタリア人画家、フェリーチェ・フィケレッリの作品をフェルメールが模写したという考えがある一方で、この作品こそがフェリーチェ・フィケレッリのオリジナルであるという考えもあったり、左下の署名と年紀「Meer 1655」は、フェルメールが作品にしばしばMeerの語を伴う署名を記していたから彼のものだという考えもあれば、筆跡が異なるという意見やヨハネス(ヤン)・フェルメール、またはファン・デル・メールという名の画家は17世紀のオランダに複数存在が確認できるなど真相が掴めないのがもどかしいけども面白い。

オークションに際し行われた顔料の科学調査では、鉛白の成分が、フェルメールの初期作品《ディアナとニンフたち》に使われている鉛白の成分と極めて類似していると結果が出たものの真作の証拠にはならないとのこと。あと何をすれば証明されるのでしょうか。真実が知りたい。ような怖いような。

真作かどうかをめぐる議論や日本人が落札し、国立西洋美術館の常設展に展示されるといったことすべてがなんだかドラマチックな展開で凄く有り難いものを見せていただいてる感じです。

nmwa Andrea del Sarto The Madonna and Child
アンドレア・デル・サルト 《聖母子》 1516年頃 油彩・板(ポプラ) 89 x 66.6cm 国立西洋美術館蔵 2014年度購入

2014年に東京都美術館で開催された「ウフィツィ美術館展」や三菱一号館美術館で開催中の「プラド美術館展」に作品が展示されている画家ですが、国立西洋美術館にもこの画家の作品が所蔵されることになるとはすごいですね。拍手。

額の修復中で4月27日(火)より展示されました。

購入額が7億1025万5000円という点に驚きです。そんなにするんですね。2012年に購入したセザンヌの約8億円に迫る勢いです。
図柄が同じ作品がカナダ国立美術館に収蔵されているとのことでいつか並べて見られたら嬉しいです。

nmwa Domenico Puligo
ドメニコ・プリーゴ 《アレクサンドリアの聖カタリナを装う婦人の肖像》 1520年代 油彩・板 国立西洋美術館蔵

こちらは2014年度、寄贈作品になります。この画家もウフィツィ美術館展に出品されていました。国立西洋美術館すごいなあ。画家名は覚えていなかったのですが、ウフィツィ美術館に出品されていた人物の顔が印象に残っていたのでこの作品を見た時にあっと思ったら同じ画家でした。アンドレア・デル・サルトの工房において活躍したと伝えられる画家とのこと。

Juan van der Hamen y León, Still Life with a Basket of Fruit and Game Fowl c. 1621
フアン・バン・デル・アメン 《果物籠と猟鳥のある静物》 1621年頃 75.4 x 144.5cm 油彩・カンヴァス

17世紀初頭のマドリードで活躍し、ボデゴンと呼ばれるスペインの静物画を代表する画家による最も大きな静物画の1つ。美術館ニュースによりますとスペインの古典絵画として25年ぶりの4作目の収蔵だそうです。初期の野心作と位置づけられるとのことでプラド美術館じゃなくて日本に収蔵されるなんてすごい!プラド美術館展にもこの画家の《スモモとサワーチェリーの載った皿》が来ています。本当、国立西洋美術館どうしちゃったの!?(笑)  

こちらの購入額は3億4099万2000円。いいお値段ですね。

この画家の最大のパトロンは、スペイン国王フェリペ4世の重臣で美術コレクターとして知られた初代レガネース侯爵で、ヴァン・ダイクによる肖像画が隣に展示されていますと解説を見た時、ただ凄いと感動しました。購入のアンドレア・デル・サルトと寄贈のドメニコ・プリーゴ、それからフアン・バン・デル・アメンと既に収蔵されていたこの画家のパトロンの肖像の出合い。大変興味深い収蔵の組み合わせを見られた年だったと思います。今後もこんな感じでコレクションが広がっていくとに期待したいです。

momak yasui sotarou
安井曽太郎 《孔雀と女》 1914年 油彩・カンヴァス 88.5×116.0cm 京都国立近代美術館蔵

こちらも平成26年度の収蔵品ですが、ご紹介。購入額は1億4040万円。

8年にわたるパリ留学中に制作された作品で初期の代表作になる大作です。こんな作品が昨年まで個人蔵だったんだぁと変なところに驚きました。

京都国立近代美術館、平成27年度第1回コレクション展(2015年3月27日~5月31日)にて展示されました。

現在、ドイツのボンにある、ドイツ連邦美術館で開催中の「印象派への日本の愛―モネからルノワールまで」展(2015年10月8日~2016年2月21日)に貸出されています。

uehara rousseau les parants c1909
アンリ・ルソー 《両親》 1909年頃 油彩・板 17.0 x 20.5cm 上原近代美術館蔵

2015年3月に開館15周年を迎えた上原近代美術館で、素敵な新コレクションが2点公開されました。まずは、アンリ・ルソーの《両親》。今回の収蔵で初めて存在を知った作品で、画集でもネットでも見かけたことがなかったので私にとっては新発見!といった感じでした。とても小さくて可愛らしい作品です。ルソーは1910年に66歳で亡くなるので最晩年に描かれた物ですが、描かれた両親は若々しく見えるので写真を見て描いたのでしょうか。

この作品はかつて藤田嗣治が所蔵していました。藤田の死後も遺族が所蔵していましたが、大正製薬株式会社の会長・上原昭二氏のコレクションになり昨年12月、上原氏の米寿記念として上原近代美術館に寄贈されたとのことです。

uehara Albert Marquet Neige et ciel vert, Paris (Le Pont Neuf)
アルベール・マルケ 《冬のパリ(ポン・ヌフ)》 1947年頃 油彩 61.5 x 50.0cm
上原近代美術館蔵

もう1点は、マルケ 《冬のパリ(ポン・ヌフ)》 。同じ視点で横長のキャンヴァスに描いた作品が、ひろしま美術館やサントリーコレクション、日本テレビ放送網株式会社にも収蔵されています。サントリーは昼の眺めと夜の眺めの両方を所蔵していています。

henri rousseau Les promeneurs
アンリ・ルソー 《散策者たち》 1891年頃 油彩・カンヴァス 50.2 x 60.8cm ハーモ美術館蔵

ボナムスオークション、ロンドン  2015年2月3日 印象派&モダンアート

予想落札価格 £180,000 – 280,000 (3204万~4984万円)
落札価格 £362,500 (6688万円 手数料込) £1=178円換算

ハーモ美術館もアンリ・ルソーを新収蔵。2014年 新収蔵 ハーモ美術館/メナード美術館/諸橋近代美術館...の記事で7点のアンリ・ルソーを収蔵と紹介しましたが、今春、新たに《散策者たち》を入手しました。8点目のルソーです。ポーラ美術館の8点と肩を並べることになりました。代理人を通して約8000万円で落札したとネットニュースで紹介されていたので間に人を挟むと色々となって高くなっていくのでしょうか。

また何ともかわいくておかしな絵です。散策者たちの足が描かれていませんが、草の向こう側にいるのでしょうか。でも一番右の人は明らかに草に突っ込んでますよね(笑)。犬?もかわいいです。表面の汚れを落とし、焼けたニスを塗り直し修復、額も補修を受け、7月17日から一般公開が始まりました。

renoir Jeune fille dans les fleurs or Femme au chapeau blanc
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《白い帽子の女》 1895年頃
油彩・カンヴァス 65.1 x 54.2 cm 三甲美術館蔵

岐阜県の三甲美術館にルノワールの女性像が新収蔵されました。ルノワール作品の収蔵は、1910~11年《裸婦》、1916~17年の《坐せる浴女》に続く3点目となります。真珠色の時代といわれる時期の素晴らしい作品です。個人蔵の作品を美術商を通じて購入し、購入額は非公開ですが、2年前にクリスティーズオークションに登場しています。

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2013年5月8日 印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 $2,000,000 - $3,000,000 (1億9800万~2億9700万円)
落札価格 $2,139,750 (2億1183万円) $1=99円換算

この作品はバブル期、ピカソの青の時代の《ピエレットの婚礼》を約73億円で落札したことで有名な株式会社日本オートポリスのコレクションにありました。バブル崩壊とともに多くの作品は担保として差し押さえられてしまいましたが、この作品もそういった道を歩んだのでしょうか。2013年のオークションの際に公表された来歴は1990年で止まっており、それ以降記述がありませんでした。実際は何人かの手に渡っていたかもしれません。巡り巡ってかどうかわかりませんが、日本の美術館の収蔵となり一般公開がされたのは大変嬉しいことです。

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《柳のある川の風景》 1874年 光記念館蔵

岐阜県にある光記念館では、ルノワールの《柳のある川の風景》が、2月27日に初公開されました。1874年といえば第1回印象派展が開かれた記念すべき年です。国内にある1874年に描かれた作品は、吉野石膏株式会社より山形美術館に寄託されている《犬を膝に抱いて読書する少女》くらいなので非常に貴重です。素早いタッチ、描きかけのような画面と印象派の典型的な画面でありながら、この先のルノワールの画風とはまた違ったものでこの時期特有のルノワールの作品になっています。

東京、八王子にある村内美術館のホームページに8月29日、驚くべきニュースがアップされました。ルノワールとシスレーの作品を収蔵したというのです。2013年にバルビゾン派や印象派、エコール・ド・パリをはじめほとんど全部といっていいほどの西洋絵画コレクションを手放されたので新たな印象派絵画の新収蔵は何とも不可解なニュースでありました。館長による新たな購入?寄託作品?

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ジャン・ルノワールとガブリエル》 1896年
油彩・カンヴァス 村内美術館蔵

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ルノワール 《ジャン・ルノワールと一緒のガブリエルと少女》 1895-96年 油彩・カンヴァス
旧村内美術館蔵

ルノワールの《ジャン・ルノワールとガブリエル》は、かつて収蔵していた《ジャン・ルノワールと一緒のガブリエルと少女》の関連作というのがなんとも面白いです。

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左:《ガブリエルとジャン》 1895-96年 オランジュリー美術館
右:《子どもとおもちゃ-ガブリエルと画家の息子、ジャン》 1895-96年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー

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パステルによる作品

sisley Le chemin de Butte, Retour en forêt
アルフレッド・シスレー 《森へ続く道》 1889年 油彩・カンヴァス 38.3 x 55.8 cm
村内美術館蔵

シスレーもかつて村内美術館に収蔵されていましたが、2000年前後にはコレクションから放出されていたので久々に村内美術館にシスレーが帰ってきたといったところでしょうか。とても明るく軽やかな作品です。もう少し早い時期に収蔵されていたら練馬区立美術館のシスレー展から貸出依頼があったかもしれませんね。

このシスレーは最近、立て続けにニューヨークと日本のオークションに出品されています。

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2013年11月6日 印象派&モダン デイセール
予想落札価格 $400,000 - $600,000 (3920万~5880万円)
落札価格 $605,000 (5929万円) $1=98円換算

シンワアートオークション 2015年3月28日
予想落札価格 ¥50,000,000 - ¥70,000,000 
落札価格 ¥80,000,000 

kumamoto kisling
モイーズ・キスリング 《ル・ベック少年の肖像》 1926年 熊本県立美術館蔵

熊本県立美術館は、平成26年にモイーズ・キスリング 《ル・ベック少年の肖像》を収蔵しました。美術館コレクション 第Ⅰ期〈特集〉藤田嗣治とフランスの画家たち で公開されました。

キスリングの作品は、女性像が圧倒的に多いと思うので貴重な少年像です。キスリングの描く人物は、どれも無表情でうつろな目をしてどこか寂しげでありますが、この少年もそんな感じです。ソファに座っているようですが、ソファの緑が木々のようにも見えて不思議な背景になっています。

展示が終わってから開催を知ったのですが、見たかったぁ。展示されたリストを見て藤田嗣治のコレクションを少なくとも11点は所蔵していることを今回初めて知りました。藤田嗣治は、幼少期の10年を熊本で過したとのことで積極的に蒐集しているのですね。リストには1923年から1966年までと幅広い年代をコレクションしていることがわかります。

2013~2014年に国内を巡回した「レオナール・フジタとパリ 1913-1931」に個人蔵から出品されていました。この展覧会も見たかった...。熊本県立美術館は会場の1つでした。開催中か終了後に所蔵家から購入したのでしょうか?

熊本県立美術館は、藤田嗣治の1923年の《ヴァイオリンを持つこども》という、こどもの全身像の作品を所蔵しています。今回のエコール・ド・パリの画家の「こどもの肖像画」の収蔵は、非常に有意義な新収蔵であったと思います。

キスリングは既に《座る若い裸婦》 1932年と《褐色の髪の女》 1948年(寄託)があるので3点目の収蔵になります。

そろそろキスリング展が見たくなってきた。キスリング展はなぜか海外から借用してくるものを中心に構成されることが多いのですが、国内にもかなりの数が所蔵されていると思うのでぜひまとめて見てみたいものです。

メナード美術館は、今年も新たに加わったコレクションを様々な展覧会で公開しました。5月より開催された「みどり図鑑」ではエミール・ノルデ《森の小道》が初公開され、10月より開催された「メナード美術館コレクション展2015 美しいとき 美しいひと」では、3作品目の収蔵作品になるマグリットと藤田嗣治の1927年の乳白色の肌の《横たわる裸婦》が初公開されました。

menard magritte Le banquet
ルネ・マグリット 《宴》 1957年 グアッシュ・紙 17.7 × 23.5 cm メナード美術館蔵

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ルネ・マグリット 《宴》 1951年 グアッシュ・紙 26.5 ×35.0 cm イセ文化基金コレクション

《宴》は、似たようなシチュエーションで柵や壁が微妙に違う作品がいくつもあります。イセ文化基金が似た作品を所蔵しています。

来年の展覧会スケジュールが発表されました。2016年に開催する展覧会でヘンリー・ムーア《母と子(直立)》、モーリス・ユトリロ《教会》が初公開されるそうです。

パナソニック 汐留ミュージアムは

《アクロバット(軽業師 Ⅶ)》 1913年頃 油彩、水彩・紙(麻布で裏打ち)
《秋の夜景》 1952年 油彩・紙(麻布で裏打ち)

ルオーの油彩2点を新収蔵しました。大きめな作品になります。出光美術館、清春白樺美術館のルオーコレクションで構成されたルオー展が見てみたい。

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum laurencin

変わった新収蔵品では、東京都庭園美術館にマリー・ローランサン、アンドレ・グルー制作の椅子が収蔵されました。

背もたれの部分をローランサンが描いたとのこと。1925年にパリで開かれた現代産業装飾芸術国際博覧会、通称アール・デコ博の「フランス大使館」というパヴィリオンを飾っていた家具です。アール・デコの精華、東京都庭園美術館に収蔵されるとは素晴らしい! 

9月に国立西洋美術館の常設展へ行くと2階にセザンヌの油彩が2点並んで展示されていました。

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《ポントワーズの橋と堰》が2012年度に収蔵され、2013年に初展示されてから展示替えされる度に常設展に足を運んでいましたが、隣り合って展示されるのを見ることができずにいました。遂に隣り同士で展示されたのですね。やっとこの光景を見ることができた。感動。どちらも素晴らしい。

2016年はどんな新たな作品たちが美術館に現れるのでしょうか。楽しみ!

丸沼芸術の森所蔵 フランス美術の魅力 朝霞市博物館

monet view at rouelles
クロード・モネ 《ルエルの眺め》 1858年 油彩、カンヴァス 46×65cm 11月3日までの展示

埼玉県の朝霞市博物館で開催中の第30回企画展「丸沼芸術の森所蔵品によるフランス美術の魅力―19世紀の自然描写からエコール・ド・パリまで―」を見てきました。

朝霞市上内間木にある「丸沼芸術の森」の設立30周年、その経営母体の丸沼倉庫45周年、朝霞市博物館の第30回企画展を記念しての開催だそうです。

・印象派から20世紀の初頭の多様な表現
・然への憧れ
・エコール・ド・パリの輝き
・2人の巨匠の版画集 ルオー《ミセレーレ》とシャガール《聖書》

と4章に分けて、フランス近代美術の作品が展示されています。

モネ、ブーダンの油彩画(この2点は11月3日までの展示)、コロー、ドービニーの油彩画、ミレーの木炭画(この3点は11月5日からの展示)、ドガ(木炭画)、ピサロ(水彩画)、モロー(エッチング)、ドニ(鉛筆画2点)、マルケ、ヴラマンク、ルオーの油彩画、キスリング(油彩画、鉛筆画2点)、パスキン(パステル画、鉛筆画、インク画)、ブールデル(彫刻2点)、ピカソ、藤田嗣治、シャガール(4点)、ルオー(4点)の版画、全31点の出品です。

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ウジェーヌ・ブーダン 《ノルマンディーの風景》 1854~57年 油彩、板 34.5×57.5cm
11月3日までの展示

モネの《ルエルの眺め》と構図が似ている面白い作品。国内にあるブーダンの作品の中でも特に早い時期のもので貴重な作品だと思います。

marunuma millet
ジャン=フランソワ・ミレー 《草刈をする人々》 1852年 木炭・インク、紙 16.5×23cm
11月5日からの展示

marunuma corot
カミーユ・コロー 《ヴィル・ダヴレーの湖畔の朝霧》 1868~70年頃 油彩、カンヴァス 40×56cm 11月5日からの展示

典型的な銀灰色に霞むコローらしい風景画です。日本にあるコロー作品を集めて展覧会が開かれないかなと常日頃思っています。2008年に国立西洋美術館で開催された「コロー 光と追憶の変奏曲」のような初期から晩年まで代表作を散りばめたものは海外から借用しないと成り立ちませんけど、風景画と人物画に焦点を当てたものなら日本にも名品が結構あると思うんですよね。

コローは、贋作が多く、さらにとても面倒見のいい人だったので他人が描いた絵に売れるようサインをしてあげたものもあるとか。コローは2000点の油彩画を描き、そのうち5000点はアメリカにあるとか言われていますね。日本にも...?

初めて存在を知る作品、知ってはいたけれど初めてお目にかかる作品も多々ありました。キスリングの鉛筆画はほとんど見る機会がないですから貴重でした。パスキンの《黒い上着を着た少女》はパステル画なのですが、油彩のあの雰囲気がそのまま表現されていてパステル画と言われてもいつもの油彩画のように見える美しい作品でした。ヴラマンクの《青い花》は、花瓶に活けられた花が激しいタッチの青と白の絵の具で描かれた作品。素敵な作品で長いこと見ていました。

ドニは《果実を運ぶ女たち》と《聖杯》の2点。 前者は、鉛筆、水彩、紙 1892年頃で後者は鉛筆、チョーク、紙 1912年頃

はっきりと作風の違う作品でした。《果実を運ぶ女たち》はナビ派のもつ独特な雰囲気で白昼夢を感じさせるような不思議な絵で、《聖杯》は現実味のある女性を描いた写実的な作品でした。

丸沼芸術の森という名称を初めて認識したのは、現在確認されているモネの最初期の油彩画《ルエルの眺め》を所蔵している所という情報でした。モネの《ルエルの眺め》を初めて見たのは、1994年にブリヂストン美術館で開催された「モネ展」でした。その時はまだ丸沼芸術の森所蔵ではなかったようです。ほどなくして丸沼芸術の森所蔵となり、今日まで様々な展覧会に貸し出され私たちの目を楽しませてくれています。

丸沼芸術の森という名称を知ってはいたものの、どういう所か長らく気にかけたことがありませんでした。公園かなくらいにしか思っていませんでした。芸術家のアトリエ村であり、ワイエスやベン・シャーンなどの豊富なコレクションを持っていることを知るのはそれからずっと後の事でした。

丸沼芸術の森所蔵のドラクロワとモネの作品が、国の登録美術品制度に登録され、2001年から茨城県近代美術館の常設展で公開されました。この制度で公立の美術館を転々とするのかなと思っていたら、しばらくして2006年に埼玉県立近代美術館に寄託され、それ以降主にそこで展示されています。モネ、ドラクロワ、ブーダンが現在寄託されているようです。

丸沼芸術の森の設立者である、須崎勝茂氏の講演会が開かれたのでお話を聞いてきました。

丸沼芸術の森のアトリエ村は、設立者の須崎勝茂氏が陶芸を始めたところ、若い芸術家たちがアトリエがないことに困っていることを知り、場所を提供したのが始まりだそうです。そして本物の作品を見て学んでほしいという思いで作品の収集もされてきたとのことです。

丸沼芸術の森は238点のアンドリュー・ワイエスの素描や水彩のコレクションを所蔵しています。

ワシントン・ナショナル・ギャラリーにアンドリュー・ワイエスの代表作「海からの風」が寄贈されたのを機に2014年、ワイエス展が開催されました。丸沼芸術の森コレクションから《海からの風》の習作など10点を貸し出したそうです。

招待状は来たものの、飛行機のチケットが来ないのでぎりぎりまで待ったけどそのようなものは元々用意されていなかったそうです(!)
貸出料の話もなかったとおっしゃっていました(汗)。お金持ちはとことん社会奉仕してくださいということなのでしょうか。
アメリカ国内の富豪に言うならわかりますが、遠い海外から借りてこの仕打ち(笑)。
美術品を所有するお金持ちも大変だなあと思いました。逆に日本が借りる場合はどうなんでしょうかね。気になります。

今や世界で活躍する村上隆もかつては丸沼芸術の森で制作していました。そんなお話もされていました。

展示会で作品を購入してくださいと言われ、理解できない作品だったようで迷っていたら村上隆から2つの約束を言われたそうです。1つ目は東京藝術大学で当時、日本画にはまだいなかった日本画博士課程になる。見事実現させました。
2つ目は世界の3本の指に入るアーティストになる。とのことでした。その時、頭がおかしいんじゃないかと思われたそうですが、今日の活躍を見ると感動してしまいます。

佐藤忠良の作品を所蔵しているのは知っていましたが、およそ100点ものコレクションを所蔵していることは今回初めて知りました。佐藤忠良の代表作《帽子・夏》の取得時のエピソードが興味深かったです。ある美術商にこの作品を譲って欲しかったそうですが、美術商はブリヂストン美術館に納入したかったそうです。理由は佐藤忠良がブリヂストン美術館で見た佐伯祐三の作品に感動したことがあって、是非そこに彼の代表作を展示させてあげたいとのことでした。2番手でいいからと須崎氏は待ったそうです。結果ブリヂストン美術館は購入を見送ることになり、須崎氏が購入することができたそうです。ブリヂストン美術館がだめだったら資生堂に納入予定だったとのこと。

市から公共の施設に彫刻の寄贈を頼まれたのに、贈ろうとした裸婦像はNGとか座ってる作品じゃなくて立像の方がいいなど色々注文つけられてやれやれといったお話も面白かったです。

定員50名でしたが、それを上回るほぼ満席で大盛況でした。地元の方たちと思われる方が押し寄せ真剣に話を聞かれていました。地元で愛されてるのがよく伝わってくる方でした。笑いが絶えない講演会でとても楽しい1時間でした。

朝霞市博物館と丸沼芸術の森は約3kmほどと近い距離にあります。時々、丸沼芸術の森コレクションの展覧会を開いてくれます。無料で見られるのも嬉しいですね。丸沼芸術の森は常設展示がないので今回のように西洋絵画をまとめて見られる機会は珍しいと思います。お近くの方もそうでない方も是非この貴重な機会をお見逃しなく。朝霞を考古・歴史・民俗・美術工芸の4分野で紹介する常設展示もご覧いただけます。エントランス、通路からガラス越しに見える屋外水車と池も見所の施設です。

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第30回企画展「丸沼芸術の森所蔵品によるフランス美術の魅力―19世紀の自然描写からエコール・ド・パリまで―」

会場 朝霞市博物館
会期 10月10日(土)~11月23日(月・祝)
開館時間 午前9時~午後5時 
入館料 無料
会期中の休館日 月曜日、祝日の翌日
交通 東武東上線朝霞台駅・JR武蔵野線北朝霞駅から徒歩15分

朝霞市博物館
〒351-0007 埼玉県朝霞市岡2-7-22

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