美術展命の男のブログ

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岐阜県美術館 『象徴派展』を見に行く その3

第1章-2 ロマン主義的象徴主義2-グロテスクの系譜

この章は、ロドルフ・ブレスダン、ギュスターヴ・ドレ、オディロン・ルドン、フェリシアン・ロップス、ジェームズ・アンソールの版画とルドンの木炭作品が並べられています。

ロマン主義の遺産として19世紀前半には、ドラクロワの『ファウスト』の挿絵や、ユゴーの『ノートルダムの傴男』など既に怪奇趣味的なグロテスクな文学が登場しており、グロテスクは挿絵本の世界で主に展開されていきますが、グラフィック芸術の隆盛、版画作品の芸術的価値も高まり幻想絵画の後押しをします。

象徴主義に関連する作家に版画作品が多いのは、版画の地位の向上、作品を広く発表できるからとのことです。

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オディロン・ルドン《沼の花》制作年不詳 木炭、紙 51.2×35.0cm 岐阜県美術館
※前期展示

ルドンのグロテスクな人面花は1880年代の前半に集中的に制作されています。植物・微生物学者クラヴォーの家で覗いた顕微鏡はルドンの作品に影響を与えたと言われています。版画の黒の果てしない宇宙に浮遊する奇怪な姿の生き物。そんな作品を見るとそうだなって思います。彼が、覗いた顕微鏡はきっと宇宙だったと思います。

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ジェームズ・アンソール《キリストのブリュッセル入城》1898年
エッチング、水彩、紙 24.7×35.6cm 姫路市立美術館

細かいです。面白い表情の人々が沢山描かれていて思わず笑いそうになるユーモアのある作品です。この作品はのちに登場する作品と関連があり非常に驚かされることになります。

第2章 総合主義と象徴主義

19世紀後半の美術界を席巻した印象主義。筆触分割の印象派に飽き足らなくなった画家たち-ジョルジュ・スーラは光学理論を取り入れ、点描を始めます。カミーユ・ピサロも一時期点描作品に傾倒します。
そのような印象主義自体を乗り越え、新たな表現を生み出す画家たちが現れます。

「眼に見えるものばかりを追って、思想の神秘的内部まで入り込もうとはしない。そこには思想がない」と印象主義を批判したポール・ゴーギャンやエミール・ベルナールは総合主義を生み出します。平坦な色面と太い輪郭線で取り囲む「クロワゾニスム」の技法で制作を行いました。

ゴーギャンやベルナールは画家の主題と外界の形態を統合することによって印象主義を克服しましたが、ルドンの場合は、宗教や神話、空想世界、自らの内面を主題にすることによって、絵画に象徴的な物語性を与えようとしました。このような傾向は、印象主義以降の美術を模索していた若い芸術家に共有されたばかりか、ルドンに石版画の技法を教えたアンリ・ファンタン=ラトゥールの作品も見ることができます。こうした、傾向はフランスのみならず、ドイツのマックス・クリンガーやノルウェーのムンク、後に抽象絵画を生み出すことになるロシアのカンディンスキーなどの作品にも見られるようになります。

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ポール・ゴーギャン《家畜番の少女》1889年 油彩、画布 73.0×92.4cm 静岡県立美術館
※岐阜・新潟会場のみ

平坦に塗られた原色のような色、単純化された木や草地のフォルム、規則的な筆致と心地よい作品です。
派手な色使いはフォーヴィスムの予告をしているかのようです。

姫路会場には、筆触分割の表現で描かれた《ブルターニュの少年の水浴(愛の森の水車小屋、ポンタヴェン)》ひろしま美術館蔵が展示されます。

ゴーギャンの絵の右奥の方に、エミール・ベルナールの水彩4点(前後期4点ずつ展示替え)が並んでいます。初めて見る作品で、新潟県立近代美術館・万代島美術館にこのような作品があったとは知りませんでした。1887年から1892年にかけての水彩で、制作時期が後半になるほど輪郭線がはっきりと強調されていてクロワゾニスムの誕生を水彩で見られるかのようです。

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ルドンの美術館として有名な岐阜県美術館からはルドンの版画、木炭以外では油彩3点、パステル2点(前後期1点ずつ)、屏風が出品されています。いずれも美術館を代表する名品ばかりです。

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オディロン・ルドン《オルフェウスの死》1905-10年頃 油彩、画布 50.0×73.5cm 岐阜県美術館

ギュスターヴ・モローの1866年のサロン出品作《オルフェウス(オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘)》は、後に象徴主義者と呼ばれることになる若い世代に影響を与えました。ルドンは若い頃から切られた首のモチーフを描いていたそうですが、竪琴に乗った首はモローの作品からきっと強い影響を受けていると思います。ルドンの作品によく見られる主体の周りを囲む煌く草花、空気は作品をより神秘的なものにしていて幻かと思わされるほど魅入ってしまいます。三菱一号館美術館で開催された『ルドンとその周辺-夢見る世紀末』でも長いことじーと見ていた作品です。

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アンリ・ファンタン=ラトゥール《暁と夜(「夜」を追い払う「暁」)》1887年 パステル、画布 75.0×92.7cm 島根県立美術館 ※前期展示

1887年のサロンに出品されたパステル画の別バージョンです。1894年にも小型の油彩も制作しています。
2009年に横浜美術館で開催された『フランス絵画の19世紀』で初めて見て感動した作品です。島根県立美術館がこの作品を所蔵していると全く知らなかったのでとても驚いたのを覚えています。一見油彩のようにも見えるパステル画です。素早い筆致でパパッと描かれたような印象のマネやルノワールのパステルとは一味違い、丹念に細かく塗り込められたラトゥール特有の画面で暁が発光しているかのごとく美しいです。暗闇から朝焼けに変わる場面を擬人化して「追い払う」という表現がまた面白くて好きな作品です。その発想はなかったわ。他作家にも言えることなのですが、出品されているラトゥールの油彩、パステル、版画を見て、霞みがかったような独特な画面を技法が違っても同じように表現できてるのって凄いなと改めて思いました。

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ジョルジュ・デヴァリエール《アフロディテ》1899年 油彩、板 41.0×22.5cm 岐阜県美術館

一見、モローの作品と間違えてしまいそうな作品です。実際、三菱一号館美術館での『ルドンとその周辺-夢見る世紀末』で初めて見た時、モローの作品だと思いました。その時は、キャプションを見て違う作家だと分かりましたが何も言われなかったらモローと答えてしまいそうな作品です。モローは1880年を最後に、サロンに出品しておらず、1881年と86年に画廊で水彩画メインの個展を開催した以外に作品を公開していません。ここまでモローのような作品を描けてるのにモローの弟子でも生徒でもない。どういうことか。実際は彼に私淑し決定的な影響を受けて、モローの自宅の近くにアトリエを構え、家族ぐるみの付き合いをするほどモローと親しかったとのことです。モローの家にお邪魔するたびに様々な作品を目にし、表現を物にしていったということでしょうか。

三菱一号館でこの作品を見た時、『その後、都会の風俗に取材した風刺的作風に一時的に変化している』とキャプションに表記があり、どんな作風になったのだろうと思ったらそんな作品が大原美術館にありました。今回は、《アフロディテ》の隣りに展示されいます。

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右から2番目:ジョルジュ・デヴァリエール《ミュージック・ホール》1903年 油彩、画布 153.0×138.5cm 大原美術館

1903年、第1回サロン・ドートンヌに出品された記念すべき作品です。こんな作品が日本にあったんですね。
初見です。《アフロディテ》と同一作者が描いたのか疑いたくなるほど違った作風になっています。描かれているのはナイト・クラブで裕福な客を待ち伏せしている高級娼婦3人。暗い室内に照明で女の肌に人工照明が当たっています。華やかに着飾って気取っているものの心の闇を照明が浮かび上がらせてるかのようです。国立西洋美術館の松方コレクションにもジョルジュ・デヴァリエールの油彩《聖母の訪問》1912年があるそうです。こちらも見てみたいです。

その4へつづく

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岐阜県美術館 『象徴派展』を見に行く その2

岐阜県美術館開館30周年記念『象徴派 夢幻美の使徒たち-世紀末芸術の巨匠たち』の概要を紹介。

19世紀西欧では、科学の進歩に伴い急速な都市化と産業化の波が押しよせていました。象徴派は、この世紀に支配的だった物質主義的な世界観に対する問題意識から生まれてきました。彼らは例えばモローのように現実の彼方にある理想美を追い求め、あるいはムンクのように人間存在の本質を探り出そうとしました。精神的、神秘的なものを探求した象徴派は文学や音楽と共鳴し、歴史や神話、ジャポニスムなどの様々な影響を受けながら、ヨーロッパに広がる一大潮流となりました。さらに、ゴーギャンらによる新しい造形原理の創造は次世紀のモダニズムへも引き継がれることになります。ヨーロッパ世紀末を華やかに彩った象徴派-モロー、ルドン、ボナール、ビアズリー、クノップフら夢幻美の使徒たち51人による※全212点(前後期入替あり)の精華をお楽しみください。

※うち岐阜県美術館所蔵作品67点、姫路市立美術館所蔵作品28点、新潟県立近代美術館・万代島美術館64点

前期148点、後期148点

第1章-1 ロマン主義的象徴主義1(モロー、シャヴァンヌ、ラファエル前派、カリエール、クノップフ等)
第1章-2 ロマン主義的象徴主義2 グロテスクの系譜(ルドン、アンソール、ドレ等)
第2章    総合主義と象徴主義 (ゴーギャン、ベルナール、ルドン、アンソール、スピリアールト、ムンク等)
第3章    ナビ派とジャポニスム (ドニ、ボナール、ヴュイヤール、ヴァロットン、リヴィエール等)
第4章    装飾芸術 (ガレ、ミュシャ、ボナール、ロートレック、ビアズリー等)
第5章    魂の画家たち (トーロップ、クノップフ、デルヴィル、メルリ、フレデリック等)


フランスとベルギーの作品を中心に、さらにイギリスのラファエル前派など国内の象徴主義コレクションの豊富さを再認識させられる素晴らしい展覧会です。

2時間30分ほどかけて鑑賞。とてもとても素晴らしい展覧会で沢山の人に見てもらいたいと思い、学芸の方に許可をいただき会場の画像の撮影、掲載の許可をいただきました。有難うございました。会場画像、作品画像とともに展覧会を紹介していきたいと思います。

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第1章-1 ロマン主義的象徴主義1

本展の最初の章では、ロマン主義から強い影響を受けたプレ象徴主義の芸術家、象徴主義最盛期の画家ではあるがロマン主義的な作風をもつ作家が紹介されています。

入場するとまず3点のモローの作品が迎えてくれます。岐阜県美術館所蔵《ピエタ》、《聖セバスティアヌスと天使》とメナード美術館所蔵《サロメの舞踏》

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《サロメの舞踏》1876年頃 水彩、インク、紙 23.0×15.7cm メナード美術館 ※岐阜会場のみ

この作品は、1876年のサロンに出品された油彩画《サロメの舞踏》の水彩による縮小ヴァージョンです。
モローの絵画は煌びやかな色彩で宝石のように例えられますが、この作品は黒真珠と言ったところでしょうか。間近で見ると水彩の滲みが多用されているのがわかりますが、50cmも離れて見ると滲み同志が溶けあい天井の奥行きや暗い空間の中の照度まで表現されています。素晴らしい逸品です。

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モロー《ピエタ》1854年 油彩、画布 75.0×96.0cm 岐阜県美術館

モロー《ピエタ》この作品、額にガラスが入っていないばかりでなく、柵も設置されていません。驚きました。学芸の方によるとできる範囲で作品を直に間近で見ていただきたいとのことです。嬉しい配慮です。足元にも迫るような大きな作品はぶつかる可能性があるので安全の為、柵の設置があります。紙作品だったり、脆弱な作品だったり、各館の方針がありますので一部の作品ですが、こういった展示方法の作品があります。新潟県立近代美術館から借用したジョン・エヴァレット・ミレイやドニの作品もガラス、柵なしでより間近で色彩、筆跡まで楽しめました。

《ピエタ》はモロー28歳の時のドラクロワ、シャセリオーの強い影響下にあった時代の作品です。キリストの引き伸ばされた身体は、シャセリオーにも見られる傾向で、この後のモローの特徴となります。


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モロー《聖セバスティアヌスと天使》1876年頃 油彩、板 27.0×15.0cm 岐阜県美術館

確かに1876年頃のこの作品も身体が引き伸ばされてますね。

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※展覧会場内の画像は、主催者の許可を得て撮影、掲載しております。

その隣には壁画家のピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌの素晴らしい3点が現れます。いずれも壁画になんらかの関連がある作品です。

右から
《休息》1861年 油彩、画布 63.5×93.3cm 島根県立美術館

《慈愛》のための習作 1893-94年頃 油彩、紙《画布で裏打ち) 241.0×350.0cm 岐阜県美術館
※岐阜会場のみ

《聖ジュヌヴィエーヴの幼少期》 1875年頃 油彩、画布 52.0×102.3cm 島根県立美術館 ※前期展示

シャヴァンヌの作品は国立西洋美術や大原美術館などにもありますが、点数は多くはなく国内ではあまり見られないので大変貴重です。描かれた人物が今にも動き出しそうな絵とか語りかけてくるような絵とか色々ありますが、シャヴァンヌの絵に描かれてる人物は絶対に口を開きそうにもない無音な感じが何とも好きです。落ち着いた色彩、ほとんどない表情がそう思わせるのでしょうか。

会場画像、中央の大きな作品、《慈愛》のための習作は241.0×350.0cmもある巨大な作品です。パリ市庁舎内の「セーヌ県知事の階段」と呼ばれた階段室にある本画の実物大下絵です。「慈愛」「愛国」「寛容」「都会的洗練」などの15点の壁画があるそうです。絵に近寄って見ると升目が透けて見えたり、扇形のように左右の下部に切れ目があります。アーチの上に設置された本画同様、画面下部両端の半月形の部分がなく、あとから継ぎ足され加筆されました。この本画は、儀式の際に使用されるエリアにあるので普段は閉鎖されています。日本の美術館で見られるなんてラッキーですね。この作品、本当に大きくて重たく移動が大変だそうです。岐阜会場では群を抜いて巨大でした。外部へ移動するとしたらトラック1台使うとおっしゃっていました。なので貸し出しは困難です。所蔵館の岐阜会場のみの展示です。

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シャヴァンヌ《聖ジュヌヴィエーヴの幼少期》1875年頃 油彩、画布 52.0×102.3cm 島根県立美術館
※前期展示

普仏戦争の後の1874年、敗戦の痛手から立ち直る一助として政府は、当代の主要な画家たちに、聖ジュヌヴィエーヴ教会をフランス史上重要な宗教的人物たちを讃える壁画で飾らせる計画をし、シャヴァンヌへの注文は、パリの守護聖人でこの教会が奉献されている聖女ジュヌヴィエーヴの生い立ちと聖人たちの行進を描くことでした。

この作品は壁画《聖ジュヌヴィエーヴの幼少時代》の最終エスキースです。下絵にあたるわけですが、一つの作品として素晴らしい出来です。壁画は動かすことがほぼ不可能と言っていいですが、この作品は持ち運びが容易なサイズですので遠く離れた地でもシャヴァンヌの壁画の仕事の一端を垣間見ることができる、《慈愛》のための習作とともに様々な点で重要な作品だと思います。

《慈愛》のための習作が、岐阜会場のみのため、この貴重な3点の並びは岐阜県美術館だけです。

《聖ジュヌヴィエーヴの幼少期》は1998年にクリスティーズ・オークションのニューヨークのセールに登場し、1億2560万円(93万7500ドル、1ドル=134円)で落札されました。オークションのカタログで目にしていた作品が、翌年開館した島根県立美術館の所蔵品になっていてとても驚いたのを覚えています。


イギリスのラファエル前派の画家たち、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ジョン・ウィリアム・ウォーターハウスらも紹介されています。1889年のパリ万国博覧会におけるラファエル前派の展覧会は、フランスやベルギーでブームを惹き起こしますが、ラファエル前派の結成は、1848年と早いんですね。それまで扱われなかった文学的主題や図像を取り入れて象徴主義の画家たちに影響を与えました。彼らがいなかったら象徴主義はまた違った方向へ行っていたかもしれません。

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ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ《マドンナ・ピエトラ》1874年 パステル、紙 90.0×56.0cm 郡山市立美術館
※前期展示

マドンナ・ピエトラとは、ダンテの詩に歌われている女性です。まさに文学的主題を扱った作品です。美女は彼女に恋する者を捕らえて石に閉じ込めてしまう。男を誘惑し破滅にいたらしめるファム・ファタール(運命の女)です。見つめられてどっきりします。ロセッティのパステル画って本当独特です。マネやルノワール、それ以前の他の画家はパステルの発色のよさと軽やかさに目が行きますが、ロセッティのパステルは、塗り込められた重そうな髪や肌などとても生々しく感じます。そこに存在しているような不思議な感覚になります。非常に美しい作品です。

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ウジェーヌ・カリエール《想い》1890-93年頃 油彩、画布 65.5×48.7cm 大原美術館

象徴主義全盛期に高く評価されたカリエールの登場です。神話や物語ではなく普通の人物画なのに夢想的雰囲気をよく表しているまさに象徴主義の作品です。カリエールの絵は、個人の特徴を捉えた肖像画であっても亡霊のような雰囲気があり、混沌とした世紀末にウケたのでしょうか。


ベルギーの象徴派と言ってまず思いつくのはクノップフでしょうか。本展には姫路市立美術館から素晴らしい作品が5点も来ています。

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フェルナン・クノップフ
左:《ヴェネツィアの思い出》1901年頃 パステル、鉛筆、紙 17.5×9.4cm
右:《ブリュージュにて 聖ヨハネ施療所》1904年頃 鉛筆、木炭、パステル、紙 29.0×50.3cm
いずれも姫路市立美術館

《ブリュージュにて 聖ヨハネ施療所》はとても不思議な作品です。実在する所なの?心象風景?と思ってしまう美しさです。実は風景写真を元に1902年から色彩を抑えてブリュージュの風景画を描いた一連の作品のうちの1つです。水面に映る虚像が幻想的で美しい作品です。

姫路市立美術館はクノップフの画壇デビュー作となった天井画-絵画、音楽、詩歌も所蔵しています。309.8×247.0cmと運搬が困難なので姫路会場のみの出品になります。

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クノップフ《天井画-絵画、音楽、詩歌》1880年 油彩、画布 309.8×247.0cm 姫路市立美術館
※姫路会場のみ

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フェリシアン・ロップス《古い物語》1867年 油彩、紙(板に添付) 27.6×23.0cm 姫路市立美術館

タイトル《古い話》とは、どこにでもあるという話で女性には2つの顔があり、これに男は騙されて翻弄されるのが常ということだそうです。(笑) 仮面の方が血色がいいです。くわばらくわばら。結婚したら豹変とかそういうことでしょうか。違うか。現代はメイク術がこの仮面にとって変わってるかも(2つの顔というのは外見ではなく、中味を言ってるのでしょうが。)ファム・ファタールは物語に出てくるだけじゃなくてこの絵はあなたの隣りにもファム・ファタールが!ドーン!!気をつけなさい。と言ってたりして。

岐阜県美術館 『象徴派展』を見に行く その1

みなさんこんにちは。何年も前からブログを書いてみたいなと思っていたのですが、ようやく開始することにしました。まだまだ不慣れですが、どうぞ宜しくお願い致します。

第一号の記事は、岐阜県美術館で開催中の『象徴派 夢幻美の使徒たち-世紀末芸術の巨匠たち』7月13日(金)~8月26日(日) 《前期7月13日(金)~8月5日(日) 後期8月7日(火)~8月26日(日)》を見に行ったことを書きたいと思います。

岐阜県美術館、新潟県立近代美術館、姫路市立美術館を巡回する特別展です。岐阜で開幕した7月13日(金)に美術館のホームページに出品リストがアップされました。新潟会場を見に行こうかと思っていたのですが、メナード美術館所蔵のギュスターヴ・モローと岐阜県美術館所蔵のピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌが岐阜会場のみの出品であったり、さらに島根県立美術館所蔵の2点のシャヴァンヌの内の1点とアンリ・ファンタン=ラトゥール、郡山市立美術館所蔵のロセッティが前期のみの展示であったりと、これは岐阜会場の前期に行かねばならない!と急遽計画。

名古屋でも展覧会を見ようかなと思ったのですが、愛知県美術館の『エルンスト展』、名古屋ボストン美術館の『ボストン美術館 日本美術の至宝』、名古屋市美術館の『大エルミタージュ美術館展』と関東で見たばかりのラインナップ...。会場が変わっても見てみたいといつも思うのですが、こんなに重なるとは。今回は岐阜県美術館一本でいくことにしました。高速バスの昼便で行って夜便で帰ってくるプチ旅です。

7月18日(水)にJR高速バスで東京駅より出発することにしました。
7時30分東京駅発、12時30分名古屋駅着です。新東名高速道路経由で停留所で止まることなくノンストップ5時間(休憩2回含む)です。

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37席中、12人しか乗ってません。隣に人はいません。通路を挟んだ向こう側にも人がいません。景色見放題ラッキー。定時に出発、順調と思いきや厚木の出口の渋滞に巻き込まれます。ところが厚木を過ぎると渋滞が嘘のように皆無。一度目の休憩の足柄サービスエリアに着いた時点で14分遅れでした。その後、新東名高速道路に入ると快適すぎるほどに空いていてすいすいです。道路が新しくしてコンクリートも防音壁もまだまだピカピカで気持ちいいですねえ。2回目の休憩所は、遠州森町パーキングエリアです。瓦屋根で和風の外観、中の店舗も和風でした。いい感じ。画像撮り忘れ(汗)

その後、なんと遅れを取り戻して12時29分には名古屋駅前に到着!凄い!時間通り。天むすでも買って行きたかったのですが、すぐJRのホームに行き、名古屋12時45分発 JR東海道線で一路、西岐阜駅へ!なんと電車も遅れてるではありませんか。4分ほど遅れて13時11分頃ようやく西岐阜駅へ到着。

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やっぱ岐阜は暑いですね。予想最高気温は35℃でしたが、どれくらいだったかな。この日は東京とあまり変わらない感じでした。40℃近くの岐阜を体験したことがあるのですが、息ができないくらい暑いんです。今回は息が普通にできましたが、とにかく日差しが凄い。

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西ぎふ・くるくるバスが待ってました!1日7便出ていて、岐阜県美術館まで徒歩15分ほどのところを3分で連れてってくれます。しかも100円!13時20分発のに乗れました。このバスは1時間10分に1本のバスのようなので乗り遅れたら徒歩かタクシーです。

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着きました!

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ロビーに入ると象徴派展と次回のシャガール展のポスターが。このシャガール展は全国の高島屋を巡回していたスイスの個人蔵のシャガール展に国内の傑作をプラスしたシャガール展とのこと。見応えがありそうです。見たい!

休憩したりミュージアムショップ、チラシコーナーを見ていたら14時10分まわってしまいました。18時までですが、特別展とコレクション展も見たいのであっという間に過ぎてしまいます。早く見なくては!

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