美術展命の男のブログ

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2015年 美術館の収蔵品放出とオークションいろいろ

1月に東京、町田市にある西山美術館に久々に行きました。

西山美術館は高台の上にある施設です。心臓破りの急坂を上がると美術館があるのですが、美術館の目の前に前回来たときにはなかった巨大な水晶を祀る開運神社ができていました。美術館の設立者である館長は、株式会社ナックの創業者で名誉会長の西山由之氏。館長は現在、銘石に嵌っているようです。

初めて訪れた時は、館内にはロダンとユトリロしか展示していなかったと記憶しているのですが、2度目に行ったときは受付のある1階の空間に巨大な銘石が並んでいました。2階と3階はロダン館としてロダンの彫刻だけが並んでいたのですが、現在はロダン・銘石館と名称が変わり、銘石だらけの空間になっていました(汗)。銘石だらけの空間にロダンの彫刻がぽつぽつある感じです。銘石が主役なのでこぶりな彫刻は棚の上の方に追いやられるような感じで、解説文も3mとはいかないものの物凄く高い位置にあり読めませんでした...。4階、5階はユトリロ館としてユトリロの作品だけが開館以来変わらず展示されていましたが、この部屋にもいずれ銘石が展示されたりして...。

こちらの美術館は、ロダンの《考える人》を所蔵していて2階のガラスケースにいつも展示されていたのですが、この時はありませんでした。

後日、オークションに出ているのを知りました。

Nishiyama Museum LE PENSEUR, TAILLE DE LA PORTE DIT MOYEN MODÈLE
オーギュスト・ロダン 《考える人》 1880年 1919年~1925年鋳造 ブロンズ 高さ 71.5cm 個人蔵

サザビーズオークション、ロンドン  2015年2月3日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 £3,000,000 — 4,000,000 (5億3400万~7億1200万円)
落札価格 £6,309,000 (11億2300万円) £1=178円換算

この作品は、かつてTBSテレビで放送されていた「世界バリバリ★バリュー」という番組に西山氏のご息女が出演されていて、父が購入したロダンの《考える人》の明細を見てびっくりしたという話を紹介していたのですが、その金額は12億円でした。そんなにしないでしょうと思っていたのですが、十分にその価値があるものでした。そして来歴が興味深いです。

Musée Rodin, Paris

Herman d'Oelsnitz (Galerie Nichifutsu Geijijutsu-sha), Tokyo (acquired from the above by 1925)

(possibly) The Prince Takamatsu, Japan (brother of Emperor Shōwa)

Private Collection, Japan (a gift from the above after 1945; thence by descent)

Galerie Tamenaga, Tokyo (acquired from the above in 2003)

Private Collection, Japan (acquired from the above in January 2005)

Acquired from the above by the present owner

エルマン・デルスニス(1882-1941)が1925年にロダン美術館から入手、昭和天皇の弟である高松宮宣仁親王の所蔵を経て(possiblyと付いていますが)、ギャルリーためなが、個人蔵とずっと日本にあった作品です。最後の所有者西山氏は2005年に入手で10年間所有されたということですね。

エルマン・デルスニスを知らなかったのですが、調べてみると国立国会図書館の近代日本とフランス―憧れ、出会い、交流というホームページの中で発見しました。画商・コレクターの活躍という章に出てきます。

エルマン・デルスニスは、1922年にフランスから多数の美術作品を携えて来日した画商。駐仏大使から連絡を受けた黒田清輝の依頼により、当時三越に勤務していた美術評論家・黒田鵬心(1885-1967)が日本側実務担当者となり、第1回仏蘭西現代美術展覧会が実現した。一般の日本人がフランスの同時代美術を鑑賞する貴重な機会を提供した。デルスニスと鵬心は、共同経営による日仏芸術社を設立し、展覧会事業のほか機関誌『日仏芸術』を発行を通じてフランス美術界の動向をリアルタイムで日本へ伝えた。とあります。

そんな人物が日本へもたらし、90年間日本に所蔵されていた貴重な作品だったのですね。国立西洋美術館や東京国立博物館に入っても何らおかしくない作品ですね。日本におけるフランス美術の普及をうつむきつつも見ていたであろう《考える人》ということで日本にとっては資料的価値もあると思います。来歴から見ると初めてオークションに登場したことになります。海外へ行ってしまったかな?少し残念です。

今年は、鹿児島県にある長島美術館の収蔵品の放出が続きました。

nagashima degas
エドガー・ドガ 《水浴》 1894年 パステル・カルトン 49 x 72 cm

サザビーズオークション、ニューヨーク  2015年5月5日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 $2,500,000 - $3,500,000 (3億~4億2000万円)  $1=120円換算
不落札 

こちらは1987年に購入した作品です。

Paul Klee Zerstörtes Dorf (recto) Ohne Titel (verso)
パウル・クレー 《破壊の町》 1920年 油彩・ボード紙 30.4 x 25.3 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年5月14日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $700,000 - $1,000,000  (8330万~1億1900万円)
落札価格 $1,505,000 (1億7909万円) $1=119円換算

1988年にスイスのバイエラー画廊から購入。

この作品は、2011年に東京国立近代美術館で開催された「パウル・クレー おわらないアトリエ」展に出品されていて、初めて見ることができました。1度見ただけでもう日本にないのかとちょっと悲しくなりましたが、福岡の画廊が入手したようでどうやら日本に戻ってきているようです。

衝撃だったのが11月のクリスティーズオークションにピカソコレクション3点が出たこと。

nagashima picasso Tête de femme 1900
パブロ・ピカソ 《女の顔》 1900年 油彩・カンヴァス 35.6 x 33 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $1,500,000 - $2,000,000  (1億8450万~2億4600万円)
落札価格 $3,077,000 (3億7847万円) $1=123円換算

1901年から始まる青の時代を予告するかのような青い色が印象的な作品です。日本にある貴重な初期作品でしたのでとても残念です。1986年に日動画廊から購入した作品でした。

nagashima picasso Tête de femme
パブロ・ピカソ 《女の顔》 1940年 油彩・紙(カンヴァスで裏打ち) 64.5 x 45.7 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $3,000,000 - $4,000,000  (3億6900万~4億9200万円)
落札価格 $3,749,000 (4億6112万円) $1=123円換算

こちらは1988年にスイスのバイエラー画廊から購入。

nagashima picasso Le hibou sur la chaise
パブロ・ピカソ 《椅子の上の梟》 1947年 油彩・カンヴァス 72.7 x 60 cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $3,000,000 - $4,000,000  (3億6900万~4億9200万円)
落札価格 $5,317,000 (6億5399万円) $1=123円換算

1986年に日動画廊から購入。

長島美術館は、《アンジェル・フェルナンデス・デ・ソートの肖像》1899~99年、《女の顔》1900年、《肘をつく裸婦》1929年、《顔》1940年、《椅子の上の梟》1947年、《アトリエ(カンヌ)》1955年と、初期の具象の人物画から晩年までを追うことができる6点ものコレクションを持っていました。

このピカソ3点だけでもうっとりするような質の高いコレクションです。いずれも未見で散逸してしまったのが悲しい。

翌日のデイセールにはルノワールが登場。

nagashima renoir La Coiffure
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《白いブラウスの少女》 1896年 油彩・カンヴァス 27.6 x 22 cm

2014年のオークションでは予想落札価格が高すぎたためか落札されませんでしたが、今回は落札されました。

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $500,000 - 700,000 (5700万~7980万円) $1=114円換算
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月13日
印象派&モダン デイセール

予想落札価格 $250,000 - $350,000 (3050万~4270万円)
落札価格 $389,000 (4745万円) $1=122円換算

1989年購入。

長島美術館は、1989年(平成元年10月)に鹿児島市制施行100周年に合わせて開館しました。コレクションは長島企業グループ創立者、長島公佑氏が蒐集したものです。

いずれもバブル期の購入なんですね。これまで日本にあったけど色々厳しいということでしょうか。シャガールの《緑のバイオリン弾き》は、オークションに出たら作家の落札記録を作るであろう名品です。どうか美術館にとどまってほしいです。

昨年のクリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日 印象派&近代美術 デイセールにニューオータニ美術館所蔵の西洋絵画がまとまってオークションに出ましたが、(2014年 美術館の放出)売れなかったものが、今回は評価額を下げたところ落札されました。

suzanne valadon
シュザンヌ・ヴァラドン 《座る裸婦》 1921年 油彩・カンヴァス 92.0 × 73.0cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $50,000 - $70,000 (570万~798万円) $1=114円換算 
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月13日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $35,000 - $45,000 (427万~549万円)  
落札価格 $68,750 (838万円) $1=122円換算

Andre derain La Jeune Anglaise
アンドレ・ドラン 《座る少女》 1937-38年 油彩・カンヴァス 84.4 × 73.3cm 

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $40,000 - $60,000 (456万~684万円) $1=114円換算
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月13日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $25,000 - $35,000 (305万~427万円)  
落札価格 $25,000 (305万円) $1=122円換算

newotani kees van dongen
キース・ヴァン・ドンゲン 《花》 1940年頃 油彩、カンヴァス 115.0 × 146.5cm

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2014年11月6日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $300,000 - 400,000 (3420万~4560万円) $1=114円換算
不落札

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月13日
印象派&近代美術 デイセール

予想落札価格 $120,000 - $180,000 (1464万~2196万円)  
落札価格 $209,000 (2549万円) $1=122円換算

ここからは気になったオークションの作品たちについて書きたいと思います。

6月のクリスティーズオークションにモネの《青いアイリス》が出品されました。

monet Iris
左: クロード・モネ 《黄色いアイリス》 1914-1917年 油彩・カンヴァス  200. x 101.0 cm
国立西洋美術館蔵
右: クロード・モネ 《青いアイリス》 1914-1917年 油彩・カンヴァス  200.5 x 100.5 cm
個人蔵

クリスティーズオークション、ロンドン 2015年6月23日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 £6,000,000 - £9,000,000 ($9,534,000 - $14,301,000)
11億7600万~17億6400万円

落札価格 £10,834,500 ($17,118,510) 21億2356万円 £1=196円換算

一目で国立西洋美術館の《黄色いアイリス》の関連作だとわかる縦長の画面です。驚いたのは評価額。上限が17億円って。《黄色いアイリス》は、1986年度にモーリス・ドニの《雌鶏と少女》と一緒に国立西洋美術館に収蔵されました。2点で1億6000万円でどちらかが少なくとも8000万円はしたということになるという記事を何かで読んだ記憶があったのでなおさらシリーズ作品の評価額に驚きました。《黄色いアイリス》も似た評価額になるのでしょうか。

アイリスの正方形の作品が11月にオークション出ましたが、約7億円で落札。

monet Iris jaunes au nuage rose
クロード・モネ 《黄色いアイリス ピンクの雲》 1924-1925年 油彩・カンヴァス 100.4 x 100.4 cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2015年11月12日
印象派&モダン イブニングセール

予想落札価格 $6,000,000 - $8,000,000  (7億3800万~9億8400万円)
落札価格 $5,765,000 (7億909万円) $1=123円換算

《青いアイリス》と比べて大きな金額の違いがあるのが謎です。花がもっと描いてあったら高くなったのでしょうか(笑)

5月のオークションにモネの興味深い作品が出品されました。

monet Les meules à Giverny
クロード・モネ 《ジヴェルニーの積みわら》 1885年 油彩・カンヴァス 64.9 x 81.1 cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年5月14日
印象派&近代 イブニングセール

予想落札価格 $12,000,000 - $18,000,000 (14億2800万~21億4200万円)  
落札価格 $16,405,000 (19億5219万円) $1=119円換算

ohara monet haystacks
クロード・モネ 《積みわら》 1885年 油彩・カンヴァス 65 x 81 cm 大原美術館蔵

オークションに出た《ジヴェルニーの積みわら》の画像を見た瞬間に大原美術館の《積みわら》がまず頭に浮かびました。初めて知る作品でした。何かで目にしていたのかもしれませんが、大原美術館の作品に似ているので頭では認識していなかったのかもしれません。積み藁シリーズも他のシリーズ同様沢山ありますが、ここまで似た雰囲気の作品があったとは。

太陽に照らされて明るくなっている所や日陰になっている部分の表現の違いで全く違う絵になっています。オークションに出た作品も素晴らしい作品ですが、日向と日陰の表現でのバランス、筆触の美しさは大原美術館に軍配が上がりそうです。大原美術館の作品は、積み藁が登場する作品中でもトップ級なのではないでしょうか。

大原美術館のホームページを見ると大きな積み藁の手前にいるのは、モネの後妻であるアリス・オシュデとモネの息子ミシェル・モネと推定されていますとあります。オークションに出た作品に描かれた人物も彼らとアリスの子供たちでしょうか。

大原美術館の《積み藁》は、旧松方コレクションだったとのことでもしかしたら国立西洋美術館の常設展に並んでいた作品だったかもしれません。大原美術館に入ったのは、1978年とのことで戦前じゃなかったことに意外だなと驚きました。

毎年、オークションのレコードが更新され驚かされますが、今年も凄かったぁ~。

gogh lallée des alyscamps
フィンセント・ファン・ゴッホ 《アリスカンの並木道》 1888年 油彩・カンヴァス 91.7 x 73.5 cm 個人蔵

79億円 結果を知った時、嘘でしょう!といった感じでした。

2003年、クリスティーズオークションに日本の個人蔵から出品された過去があります。

その時のオークションの結果は

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2003年11月4日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 $12,000,000 - $18,000,000 (13億2000万~19億8000万円)  
落札価格 $11,767,500 (12億9442万円) $1=110円換算

ゴッホのうねるようなあの画面ではありませんが、十分素晴らしい作品だったので随分とお買い得だなとずっと思っていました。

そして2015年のオークションの結果は

サザビーズオークション、ニューヨーク 2015年5月5日
印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $66,330,000 (79億5960万円!!) $1=120円換算

チーン。2003年に手放した日本人は暴れたのではないでしょうか。私も悔しいです(笑) 予想落札価格は約48億円といわれていたようですが、この時点でも2003年の価格は何だったのだろうかと思います。アジアのコレクターが落札したそうですが、日本人なわけないですよね。国立美術館に10億越えの作品も収蔵されていますから時期が変わっていたらこのゴッホが国立西洋美術館に入っていたかもなんて思うと...。2003年の日本人コレクターから15億くらいで買えていたらなんて妄想してしまいます。東京国立近代美術館に入ったセザンヌが約18億円ですからね。欲しい人がいたらいくらでも吊り上るのがオークションですが、ちょっとこの作品はいきすぎだと思いました。

picasso Les femmes dAlger (Version O)
パブロ・ピカソ 《アルジェの女たち(バージョン"O")》 1955年2月14日 油彩・カンヴァス
114 x 146.4 cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年5月11日
Looking Forward to the Past イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $179,365,000 (215億2380万円!!) $1=120円換算

作家のオークションレコードを更新し、オークション市場における最高落札絵画となりました。

1997年11月、この作品は、20世紀美術を集めた個人コレクションとして質、量ともに20世紀最高、最大とも言われたアメリカの「ヴィクター・ガンツ&サリー・ガンツ夫妻コレクション」からクリスティーズオークションに登場しました。ガンツ夫妻はピカソの情熱的なコレクターであり、傑作が揃っていてこのオークションにはピカソの代表作《夢》なども出品されていました。

ganz.jpg
オークションの開催を知らせるパンフレット (保存状態の良さに笑う)

ganzb.jpg
このオークションの目玉は、やはりピカソの《夢》でした。

クリスティーズオークション、ニューヨーク 1997年11月10日
ガンツ・コレクション イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $48,402,500 (61億4710万円) $1=127円換算

61億円ということで当時大いに騒がれました。その後、所有者が誤って肘をついて穴が開くという不幸に見舞われました(笑)
2013年に1億5500万ドル(145億円) $1=94円換算で売却されています。

ganzc.jpg
ガンツ夫妻の質の高いピカソコレクションたち

ganzd.jpg
《アルジェの女たち(バージョン"O")》 は裏表紙に。

1997年の時のオークションの結果は

クリスティーズオークション、ニューヨーク 1997年11月10日
ガンツ・コレクション イブニングセール

予想落札価格 $10,000,000 - $12,000,000 (12億7000万~15億2400万円)  
落札価格 $31,902,500 (40億2500万円) $1=127円換算

18年間で、$31,902,500 (40億2500万円) → $179,365,000 (215億2380万円) 

当時この作品が40億円で、《夢》が60億円 恐ろしく高いと思っていましたが、ここまでになるとは夢にも思いませんでしたわ。今、《夢》がオークションに出たらどうなるのでしょうか(笑)

modigliani Nu couché $170,405,000
アメデオ・モディリアーニ 《横たわる裸婦》 1917-1918年 油彩・カンヴァス 59.9 x 92cm 個人蔵

クリスティーズオークション、ニューヨーク 2015年11月9日
The Artist's Muse: A Curated イブニングセール

予想落札価格 要問い合わせ  
落札価格 $170,405,000 (209億5981万円!!) $1=123円換算

モディリアーニの裸婦の中でも1、2の出来の傑作と言える作品なのではないでしょうか。来歴を見ると今までにオークションで取引がされたことがない作品で、よくこれほどのものが出て来たなと驚きました。

上のピカソ《アルジェの女たち(バージョン"O")》 に次ぐ、オークション市場における落札価格第2位の記録を作りました。落札したのは中国人収集家。日本人も頑張れ~。

大阪新美術館の《髪をほどいた横たわる裸婦》などと並べて見てみたい。

上には上があるもので、絵画取引として史上最高額となったポール・ゴーギャン 《ナフェア・ファア・イポイポ(いつ結婚するの)》 が、カタール王室に約3億ドル(約355億円)で入ったと言われています。そのうち500億円、1000億円も出てくるのでしょうか(笑)

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2015年 美術館の新収蔵 フェルメール、ルノワール、ルソー

タイトルに2015年とありますが、今年にこだわらず近年の収蔵で気になった美術品について書きたいと思います。

平成26年度に国立西洋美術館に収蔵された作品が、3月17日より常設展で展示されました。

今年、一番驚いた新収蔵作品は、国立西洋美術館に寄託されたフェルメールに帰属《聖プラクセディス》でしょう。

ネットでまず知ったのですが、できたら常設展へ行って初めて知りたかった(笑)。ネットで知って鳥肌が立つくらい驚いたので美術館へ行って初めて知ったら倒れるくらい驚いたでしょうね。

Vermeer Saint Praxedis
ヨハネス・フェルメールに帰属 《聖プラクセディス》 1655年 油彩・カンヴァス 101.6 x 82cm 個人蔵、国立西洋美術館寄託

2014年のオークションで日本人が落札し、同年秋に国立西洋美術館に寄託の申し出があったとのこと。感謝感謝です。

クリスティーズオークション、ロンドン  2014年7月8日 オールドマスター&イギリス絵画 イブニングセール

予想落札価格
£6,000,000 - £8,000,000 ($10,284,000 - $13,712,000) 10億4400万~13億9200万円
落札価格
£6,242,500 ($10,687,160) 10億8600万円 £1=174円換算

この作品は、2000年に大阪市立美術館で開催された「フェルメールとその時代」展に出品されていました。残念ながらこの展覧会を見に行くことができませんでしたが、松永 真による美しいデザインのチラシは大事に取ってあります。

「フェルメールとその時代」展には、フェルメール作品は、《青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)》、《地理学者》、《聖プラクセディス》、《リュ-トを調弦する女》、《天秤を持つ女》の5点が出品されました。

私が初めて見たフェルメール作品は、1999年のワシントン・ナショナル・ギャラリー展に出品された《手紙を書く女》。2000年の展覧会を機に国内のフェルメール人気は大爆発して、それ以降凄いペースで様々な作品が初来日を果たしています。日本にいながらフェルメール全作品を見るのが私の夢ですが(貸出不可、門外不出作品もありますが希望は捨てない)、2000年の好機を逃したために、スタートでこけた感じで後悔していました。

幸いなことに、2000年の時の5点のうち《真珠の耳飾りの少女》、《地理学者》、《リュ-トを調弦する女》は、それ以降の様々な展覧会で再来日してくれて見ることができました。あとは《聖プラクセディス》、《天秤を持つ女》で巻き返せる!と思っていたら、国立西洋美術館の常設展で《聖プラクセディス》を見られる日が来るなんて!

《聖プラクセディス》で19点目のフェルメール鑑賞となりました。実物は想像以上に素晴らしい作品でした。まずサイズがでかい!凄い迫力。そして衣装の赤というかピンクというか鮮やかな色彩がとても美しいです。そして穏やかな表情の顔もいい。

解説がとても興味深いものでした。

この作品が、真作か他の作家のものかという議論がとても面白い。初期作品で、イタリア人画家、フェリーチェ・フィケレッリの作品をフェルメールが模写したという考えがある一方で、この作品こそがフェリーチェ・フィケレッリのオリジナルであるという考えもあったり、左下の署名と年紀「Meer 1655」は、フェルメールが作品にしばしばMeerの語を伴う署名を記していたから彼のものだという考えもあれば、筆跡が異なるという意見やヨハネス(ヤン)・フェルメール、またはファン・デル・メールという名の画家は17世紀のオランダに複数存在が確認できるなど真相が掴めないのがもどかしいけども面白い。

オークションに際し行われた顔料の科学調査では、鉛白の成分が、フェルメールの初期作品《ディアナとニンフたち》に使われている鉛白の成分と極めて類似していると結果が出たものの真作の証拠にはならないとのこと。あと何をすれば証明されるのでしょうか。真実が知りたい。ような怖いような。

真作かどうかをめぐる議論や日本人が落札し、国立西洋美術館の常設展に展示されるといったことすべてがなんだかドラマチックな展開で凄く有り難いものを見せていただいてる感じです。

nmwa Andrea del Sarto The Madonna and Child
アンドレア・デル・サルト 《聖母子》 1516年頃 油彩・板(ポプラ) 89 x 66.6cm 国立西洋美術館蔵 2014年度購入

2014年に東京都美術館で開催された「ウフィツィ美術館展」や三菱一号館美術館で開催中の「プラド美術館展」に作品が展示されている画家ですが、国立西洋美術館にもこの画家の作品が所蔵されることになるとはすごいですね。拍手。

額の修復中で4月27日(火)より展示されました。

購入額が7億1025万5000円という点に驚きです。そんなにするんですね。2012年に購入したセザンヌの約8億円に迫る勢いです。
図柄が同じ作品がカナダ国立美術館に収蔵されているとのことでいつか並べて見られたら嬉しいです。

nmwa Domenico Puligo
ドメニコ・プリーゴ 《アレクサンドリアの聖カタリナを装う婦人の肖像》 1520年代 油彩・板 国立西洋美術館蔵

こちらは2014年度、寄贈作品になります。この画家もウフィツィ美術館展に出品されていました。国立西洋美術館すごいなあ。画家名は覚えていなかったのですが、ウフィツィ美術館に出品されていた人物の顔が印象に残っていたのでこの作品を見た時にあっと思ったら同じ画家でした。アンドレア・デル・サルトの工房において活躍したと伝えられる画家とのこと。

Juan van der Hamen y León, Still Life with a Basket of Fruit and Game Fowl c. 1621
フアン・バン・デル・アメン 《果物籠と猟鳥のある静物》 1621年頃 75.4 x 144.5cm 油彩・カンヴァス

17世紀初頭のマドリードで活躍し、ボデゴンと呼ばれるスペインの静物画を代表する画家による最も大きな静物画の1つ。美術館ニュースによりますとスペインの古典絵画として25年ぶりの4作目の収蔵だそうです。初期の野心作と位置づけられるとのことでプラド美術館じゃなくて日本に収蔵されるなんてすごい!プラド美術館展にもこの画家の《スモモとサワーチェリーの載った皿》が来ています。本当、国立西洋美術館どうしちゃったの!?(笑)  

こちらの購入額は3億4099万2000円。いいお値段ですね。

この画家の最大のパトロンは、スペイン国王フェリペ4世の重臣で美術コレクターとして知られた初代レガネース侯爵で、ヴァン・ダイクによる肖像画が隣に展示されていますと解説を見た時、ただ凄いと感動しました。購入のアンドレア・デル・サルトと寄贈のドメニコ・プリーゴ、それからフアン・バン・デル・アメンと既に収蔵されていたこの画家のパトロンの肖像の出合い。大変興味深い収蔵の組み合わせを見られた年だったと思います。今後もこんな感じでコレクションが広がっていくとに期待したいです。

momak yasui sotarou
安井曽太郎 《孔雀と女》 1914年 油彩・カンヴァス 88.5×116.0cm 京都国立近代美術館蔵

こちらも平成26年度の収蔵品ですが、ご紹介。購入額は1億4040万円。

8年にわたるパリ留学中に制作された作品で初期の代表作になる大作です。こんな作品が昨年まで個人蔵だったんだぁと変なところに驚きました。

京都国立近代美術館、平成27年度第1回コレクション展(2015年3月27日~5月31日)にて展示されました。

現在、ドイツのボンにある、ドイツ連邦美術館で開催中の「印象派への日本の愛―モネからルノワールまで」展(2015年10月8日~2016年2月21日)に貸出されています。

uehara rousseau les parants c1909
アンリ・ルソー 《両親》 1909年頃 油彩・板 17.0 x 20.5cm 上原近代美術館蔵

2015年3月に開館15周年を迎えた上原近代美術館で、素敵な新コレクションが2点公開されました。まずは、アンリ・ルソーの《両親》。今回の収蔵で初めて存在を知った作品で、画集でもネットでも見かけたことがなかったので私にとっては新発見!といった感じでした。とても小さくて可愛らしい作品です。ルソーは1910年に66歳で亡くなるので最晩年に描かれた物ですが、描かれた両親は若々しく見えるので写真を見て描いたのでしょうか。

この作品はかつて藤田嗣治が所蔵していました。藤田の死後も遺族が所蔵していましたが、大正製薬株式会社の会長・上原昭二氏のコレクションになり昨年12月、上原氏の米寿記念として上原近代美術館に寄贈されたとのことです。

uehara Albert Marquet Neige et ciel vert, Paris (Le Pont Neuf)
アルベール・マルケ 《冬のパリ(ポン・ヌフ)》 1947年頃 油彩 61.5 x 50.0cm
上原近代美術館蔵

もう1点は、マルケ 《冬のパリ(ポン・ヌフ)》 。同じ視点で横長のキャンヴァスに描いた作品が、ひろしま美術館やサントリーコレクション、日本テレビ放送網株式会社にも収蔵されています。サントリーは昼の眺めと夜の眺めの両方を所蔵していています。

henri rousseau Les promeneurs
アンリ・ルソー 《散策者たち》 1891年頃 油彩・カンヴァス 50.2 x 60.8cm ハーモ美術館蔵

ボナムスオークション、ロンドン  2015年2月3日 印象派&モダンアート

予想落札価格 £180,000 – 280,000 (3204万~4984万円)
落札価格 £362,500 (6688万円 手数料込) £1=178円換算

ハーモ美術館もアンリ・ルソーを新収蔵。2014年 新収蔵 ハーモ美術館/メナード美術館/諸橋近代美術館...の記事で7点のアンリ・ルソーを収蔵と紹介しましたが、今春、新たに《散策者たち》を入手しました。8点目のルソーです。ポーラ美術館の8点と肩を並べることになりました。代理人を通して約8000万円で落札したとネットニュースで紹介されていたので間に人を挟むと色々となって高くなっていくのでしょうか。

また何ともかわいくておかしな絵です。散策者たちの足が描かれていませんが、草の向こう側にいるのでしょうか。でも一番右の人は明らかに草に突っ込んでますよね(笑)。犬?もかわいいです。表面の汚れを落とし、焼けたニスを塗り直し修復、額も補修を受け、7月17日から一般公開が始まりました。

renoir Jeune fille dans les fleurs or Femme au chapeau blanc
ピエール=オーギュスト・ルノワール 《白い帽子の女》 1895年頃
油彩・カンヴァス 65.1 x 54.2 cm 三甲美術館蔵

岐阜県の三甲美術館にルノワールの女性像が新収蔵されました。ルノワール作品の収蔵は、1910~11年《裸婦》、1916~17年の《坐せる浴女》に続く3点目となります。真珠色の時代といわれる時期の素晴らしい作品です。個人蔵の作品を美術商を通じて購入し、購入額は非公開ですが、2年前にクリスティーズオークションに登場しています。

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2013年5月8日 印象派&モダンアート イブニングセール

予想落札価格 $2,000,000 - $3,000,000 (1億9800万~2億9700万円)
落札価格 $2,139,750 (2億1183万円) $1=99円換算

この作品はバブル期、ピカソの青の時代の《ピエレットの婚礼》を約73億円で落札したことで有名な株式会社日本オートポリスのコレクションにありました。バブル崩壊とともに多くの作品は担保として差し押さえられてしまいましたが、この作品もそういった道を歩んだのでしょうか。2013年のオークションの際に公表された来歴は1990年で止まっており、それ以降記述がありませんでした。実際は何人かの手に渡っていたかもしれません。巡り巡ってかどうかわかりませんが、日本の美術館の収蔵となり一般公開がされたのは大変嬉しいことです。

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《柳のある川の風景》 1874年 光記念館蔵

岐阜県にある光記念館では、ルノワールの《柳のある川の風景》が、2月27日に初公開されました。1874年といえば第1回印象派展が開かれた記念すべき年です。国内にある1874年に描かれた作品は、吉野石膏株式会社より山形美術館に寄託されている《犬を膝に抱いて読書する少女》くらいなので非常に貴重です。素早いタッチ、描きかけのような画面と印象派の典型的な画面でありながら、この先のルノワールの画風とはまた違ったものでこの時期特有のルノワールの作品になっています。

東京、八王子にある村内美術館のホームページに8月29日、驚くべきニュースがアップされました。ルノワールとシスレーの作品を収蔵したというのです。2013年にバルビゾン派や印象派、エコール・ド・パリをはじめほとんど全部といっていいほどの西洋絵画コレクションを手放されたので新たな印象派絵画の新収蔵は何とも不可解なニュースでありました。館長による新たな購入?寄託作品?

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ピエール=オーギュスト・ルノワール 《ジャン・ルノワールとガブリエル》 1896年
油彩・カンヴァス 村内美術館蔵

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ルノワール 《ジャン・ルノワールと一緒のガブリエルと少女》 1895-96年 油彩・カンヴァス
旧村内美術館蔵

ルノワールの《ジャン・ルノワールとガブリエル》は、かつて収蔵していた《ジャン・ルノワールと一緒のガブリエルと少女》の関連作というのがなんとも面白いです。

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左:《ガブリエルとジャン》 1895-96年 オランジュリー美術館
右:《子どもとおもちゃ-ガブリエルと画家の息子、ジャン》 1895-96年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー

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パステルによる作品

sisley Le chemin de Butte, Retour en forêt
アルフレッド・シスレー 《森へ続く道》 1889年 油彩・カンヴァス 38.3 x 55.8 cm
村内美術館蔵

シスレーもかつて村内美術館に収蔵されていましたが、2000年前後にはコレクションから放出されていたので久々に村内美術館にシスレーが帰ってきたといったところでしょうか。とても明るく軽やかな作品です。もう少し早い時期に収蔵されていたら練馬区立美術館のシスレー展から貸出依頼があったかもしれませんね。

このシスレーは最近、立て続けにニューヨークと日本のオークションに出品されています。

クリスティーズオークション、ニューヨーク  2013年11月6日 印象派&モダン デイセール
予想落札価格 $400,000 - $600,000 (3920万~5880万円)
落札価格 $605,000 (5929万円) $1=98円換算

シンワアートオークション 2015年3月28日
予想落札価格 ¥50,000,000 - ¥70,000,000 
落札価格 ¥80,000,000 

kumamoto kisling
モイーズ・キスリング 《ル・ベック少年の肖像》 1926年 熊本県立美術館蔵

熊本県立美術館は、平成26年にモイーズ・キスリング 《ル・ベック少年の肖像》を収蔵しました。美術館コレクション 第Ⅰ期〈特集〉藤田嗣治とフランスの画家たち で公開されました。

キスリングの作品は、女性像が圧倒的に多いと思うので貴重な少年像です。キスリングの描く人物は、どれも無表情でうつろな目をしてどこか寂しげでありますが、この少年もそんな感じです。ソファに座っているようですが、ソファの緑が木々のようにも見えて不思議な背景になっています。

展示が終わってから開催を知ったのですが、見たかったぁ。展示されたリストを見て藤田嗣治のコレクションを少なくとも11点は所蔵していることを今回初めて知りました。藤田嗣治は、幼少期の10年を熊本で過したとのことで積極的に蒐集しているのですね。リストには1923年から1966年までと幅広い年代をコレクションしていることがわかります。

2013~2014年に国内を巡回した「レオナール・フジタとパリ 1913-1931」に個人蔵から出品されていました。この展覧会も見たかった...。熊本県立美術館は会場の1つでした。開催中か終了後に所蔵家から購入したのでしょうか?

熊本県立美術館は、藤田嗣治の1923年の《ヴァイオリンを持つこども》という、こどもの全身像の作品を所蔵しています。今回のエコール・ド・パリの画家の「こどもの肖像画」の収蔵は、非常に有意義な新収蔵であったと思います。

キスリングは既に《座る若い裸婦》 1932年と《褐色の髪の女》 1948年(寄託)があるので3点目の収蔵になります。

そろそろキスリング展が見たくなってきた。キスリング展はなぜか海外から借用してくるものを中心に構成されることが多いのですが、国内にもかなりの数が所蔵されていると思うのでぜひまとめて見てみたいものです。

メナード美術館は、今年も新たに加わったコレクションを様々な展覧会で公開しました。5月より開催された「みどり図鑑」ではエミール・ノルデ《森の小道》が初公開され、10月より開催された「メナード美術館コレクション展2015 美しいとき 美しいひと」では、3作品目の収蔵作品になるマグリットと藤田嗣治の1927年の乳白色の肌の《横たわる裸婦》が初公開されました。

menard magritte Le banquet
ルネ・マグリット 《宴》 1957年 グアッシュ・紙 17.7 × 23.5 cm メナード美術館蔵

ise magritte 1951
ルネ・マグリット 《宴》 1951年 グアッシュ・紙 26.5 ×35.0 cm イセ文化基金コレクション

《宴》は、似たようなシチュエーションで柵や壁が微妙に違う作品がいくつもあります。イセ文化基金が似た作品を所蔵しています。

来年の展覧会スケジュールが発表されました。2016年に開催する展覧会でヘンリー・ムーア《母と子(直立)》、モーリス・ユトリロ《教会》が初公開されるそうです。

パナソニック 汐留ミュージアムは

《アクロバット(軽業師 Ⅶ)》 1913年頃 油彩、水彩・紙(麻布で裏打ち)
《秋の夜景》 1952年 油彩・紙(麻布で裏打ち)

ルオーの油彩2点を新収蔵しました。大きめな作品になります。出光美術館、清春白樺美術館のルオーコレクションで構成されたルオー展が見てみたい。

Tokyo Metropolitan Teien Art Museum laurencin

変わった新収蔵品では、東京都庭園美術館にマリー・ローランサン、アンドレ・グルー制作の椅子が収蔵されました。

背もたれの部分をローランサンが描いたとのこと。1925年にパリで開かれた現代産業装飾芸術国際博覧会、通称アール・デコ博の「フランス大使館」というパヴィリオンを飾っていた家具です。アール・デコの精華、東京都庭園美術館に収蔵されるとは素晴らしい! 

9月に国立西洋美術館の常設展へ行くと2階にセザンヌの油彩が2点並んで展示されていました。

nmwa 2cezanne

《ポントワーズの橋と堰》が2012年度に収蔵され、2013年に初展示されてから展示替えされる度に常設展に足を運んでいましたが、隣り合って展示されるのを見ることができずにいました。遂に隣り同士で展示されたのですね。やっとこの光景を見ることができた。感動。どちらも素晴らしい。

2016年はどんな新たな作品たちが美術館に現れるのでしょうか。楽しみ!

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